美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”生まれもっていなくてもツルツルたまご肌になれる!”についての解説します。
バウマン肌タイプとは
悩み1.ニキビ跡
悩み2.肌の赤み、酒さ様皮膚炎
悩み3.ニキビ、肌の赤み
悩み4.シミ
悩み5.日常のストレスによるニキビ、敏感肌
人それぞれ肌悩みは違います。
今回は、頂いた質問5つに回答を通して、肌悩み別に、ツルツルたまご肌への近道を解説しています。
似たような悩みを抱えている方の解決にも、役立てばいいなと思います☻

皆さんの悩みにお答えします
先日、AI肌診断のスキンログアプリでの、肌の悩みイベントを開催したのですが、その参加者の中から、5名の方の悩みを抜粋して、皆さんに共有しながら答えていきます。
もし、紹介する参加者の方の悩みと同じ悩みを抱えている方は、ぜひ、アドバイスも参考にしてみてください。 まず、簡単に各参加者の方を紹介し、肌の状態をお見せしながらお話したいと思います。
バウマン肌タイプとは

参加者の方の悩みを紹介する前に、バウマン肌タイプについて説明しなければなりません。
バウマン肌タイプとは、アメリカのマイアミ大学皮膚科学者のレスリー・バウマン博士が発表したもので、肌のいくつかの要素を組み合わせて分類したものです。
これによると、肌は4つの基準で分けられています。
・皮膚の油分指数
乾燥(Dry) - 脂性(Oily)
・皮膚の敏感指数
敏感性(Sensitive) - 抵抗性(Resistant)
・皮膚の色素沈着指数
色素性(Pigmented) - 非色素性(Non-Pigmented)
・皮膚の老化指数
シワ性(Weinkle) - 弾力性(Tight)
この4つの基準で、16の肌タイプに分類されます。
自分の肌タイプを知ることで、様々な肌トラブルを効率的に解決でき、商品を選ぶ際にも役に立つというメリットがあります。
悩み1.ニキビ跡

名前:夢は肌美人 さん
悩み:1番の悩みは赤いニキビ跡
レーザー治療を5回ほど終えた状況で、5回だけで大きな効果を期待してるわけではないが、まだ目に見える効果はないため、もっと治療を延長するべきか悩み中
【肌の基本データ】
日焼け止め使用有無:使用無
週間メイク回数:5回
クレンジング時間:1~5分
皮膚症状:敏感

夢は肌美人さんの写真を見ると、額は全般的に異常はないですが、右頬と左頬に大きなニキビ跡があります。
肌をケアする上で最も重要なことの1つは、炎症があるとき、炎症を早く緩和させてあげることです。
炎症は進行すればするほど、傷跡、色素、赤い跡ができる可能性が高くなり、解決するための努力がはるかに多く必要になるため、必ず初期のうちに問題を解決することが非常に重要です。
まず、跡が残っているため、赤い痕を取るレーザー施術をすることになります。 一種の傷跡であり、傷跡の初期には、赤い跡が伴います。 赤みを除去するレーザー施術は、通常何度か繰り返さなければなりません。
施術が、5回・10回・20回と、長くかかる理由の1つは、ニキビによってできる赤い跡は、肌の奥深くにできてしまう跡だからです。
そして、肌の奥の異常血管が伸び、結局これを解決するには、思ったより時間が長くかかるのです。

化粧品でケアする時、最も重要な部分はまさに”保湿”だと私はいつも言います。 肌バリアを回復させる保湿剤を使うことが大切です。 また、抗酸化剤を使うのもいいですし、ナイアシンアミドを含む製品も、症状の緩和に役立つでしょう。 それから、日焼け止めを使うことが大切なので、普段から使う癖をつけておきましょう。 メイクの段階を、少し減らすのも方法です。

“バウマン肌タイプ”で言うと、脂性·敏感性·非色素性·弾力性(OSNT)肌に近いパターンなため、ニキビの炎症緩和と、抗酸化に集中してケアをするといいかと思います。
悩み2.肌の赤み、酒さ様皮膚炎

名前:チェエヨ さん
悩み:酒さ様皮膚炎で日に日に敏感になること、さらに症状がひどくなるのではないかという心配 結婚準備などで厚い化粧をする時、どのように克服しなければならないのか、妊娠時もホルモン変化によって酒さ様皮膚炎の症状がもっと悪くなるのではないかなど、心配事が多くて憂鬱。
【肌の基本データ】
日焼け止め使用有無:使用無
週間メイク回数:2回
クレンジング時間:1分以内
皮膚症状:敏感・乾燥・ヒリつき・熱を帯びる この方は、毛穴や残っている傷跡から、以前から皮脂の分泌が多かったことが確認できます。
顔全体的を見たとき、ニキビとトラブルは多くないものの、赤い炎症の跡が多くあるパターンです。

酒さ様皮膚炎は、どのような製品を使ってケアをするかというより、どんな製品を使わないのかが、重要になる皮膚疾患です。
酒さは血管性病変もありますが、デモデクスのような菌も問題で、基本的に炎症細胞が多く集中している炎症を伴う疾患なため、まず炎症を先に和らげることが重要です。
症状がひどい時は、薬を服用しなければなりません。
こういう方たちは、スキンケア方法として大切なのはまず、クレンジングする時間です。 チェエヨさんのクレンジング時間1分以内というのは、正しい方法です。
次に、弱酸性のクレンザーを使うといいでしょう。 弱酸性のクレンザーは、肌のpHを合わせるために重要な役割を果たすため、使用をおすすめします。
化粧水は本来おすすめしませんが、化粧水を使う場合はナイアシンアミド成分が入っていて、化粧水に含まれる成分数が少なく、pHが弱酸性のものがいいでしょう。
そして、絶対に香りのある製品は使用してはいけません。

化粧水、乳液、クリーム、オイルの段階を見たとき、酒さ様皮膚炎は皮膚が敏感になっている状態なので、水分量が入りすぎるのはよくありません。 化粧水とクリームでは、化粧水は少し固めのテクスチャー、クリームは少し水気のある緩めで、真ん中あたりのテクスチャーのものが、最もおすすめです。 通常、肌バリアが損傷している場合が多いため、セラミド、コレステロール、脂肪酸成分が入っている製品を使用して、オイルで軽く仕上げるのがいいでしょう。
“バウマン肌タイプ”で言うと、脂性·敏感性·非色素性·シワ性(OSNW)肌で、私が思うに、薬を飲むには少し曖昧な肌段階です。 まずはスキンケアをしっかりして、症状が繰り返すようであれば、治療が必要だといえます。
悩み3.ニキビ、肌の赤み

名前:ゴムピン さん 悩み:高校生の時に悩まされたニキビ、大人になれば軽くなるだろうと思ったものの、毛穴の開きが大きくなりすぎた。
幼い頃から、どうしてこんなに肌が垂れて、毛穴も開いているのか、いつも悩んでいた。
【肌の基本データ】
日焼け止め使用有無:毎日使用
週間メイク回数:1回
クレンジング時間:1~5分
皮膚症状:敏感・乾燥・角質・熱を帯びる

この方の額全体がツルツルしているのを見ると、今も脂性肌の症状も見えつつ、乾燥もしていると言われていました。
皮脂の分泌は増加したものの、肌の水分度は下がっている状態で、保湿が必要だということが分かります。

そして、眉間の方に赤みがあるんですが、写真を見て少し驚いた1つが、頬・鼻の部分まで赤みがひどいということです。 若干の鑑別疾患が必要かもしれませんが、ひとまず、一次的に見たとき、酒さ様皮膚炎が最初に疑われますし、脂漏性皮膚炎の症状も少し見られます。 通常、このような蝶のような形で赤みが強くなる時は、皮膚ループスなどの疾患も調べてみることも大切です。 一応、私が見た場合、よく見るパターンとして、紅斑毛細血管拡張型酒さ肌に近いようです。
赤みがあるのに、毛穴治療をしたいと来院される方もいますし、自分で毛穴のケアをすることもあるのですが、何より多い間違いが、毛穴に集中しすぎて肌の状態を無視してしまうことです。
毛穴治療・毛穴ケア製品は、肌に刺激を与える製品が多いです。 むしろ、顔の赤みを引き起こしてしまうこともあるので、先に赤み症のケアに集中して毛穴ケアをする必要があると思います。

そのため、炎症を緩和する成分を使用することが重要なのですが、ここで、最も代表的な成分としてナイアシンアミドがあります。 ナイアシンアミドが入っている製品も良く、アロエ成分が入っているものもおすすめです。 肌の鎮静に優先的に、重きを置くといいでしょう。 結局、皮脂·炎症ケアが伴わないままの毛穴ケアは、むしろ肌をより敏感にするという副作用があるため、注意が必要です。
“バウマン肌タイプ”で言うと、脂性·敏感性·非色素性·弾力性(OSNT)肌で、このような場合、毛穴に悩みがあっても、毛穴のトラブルを解決してはいけません。 必ず、炎症と赤みを十分にケアする方法を優先し、先述した酒さ肌のスキンケア方法と同様に、その次に毛穴に対する製品を使用し、赤みや炎症が消えてから、レチノールの使用量を、低容量から少しずつ増やす方法を実践するといいでしょう。

悩み4.シミ

名前:ビューティーキャンディ さん
悩み:目元の細かいしわが多くなり、何よりも両耳前の濃いシミ、頬のシミが悩み
【肌の基本データ】
日焼け止め使用有無:毎日使用
週間メイク回数:0回
クレンジング時間:1~5分
皮膚症状:敏感・乾燥・熱を帯びる
全体的に肌の状態を見ると、確かに色素病変の多い部分があります。

しかし、この色素病変について、写真だけ見ての判断なため、正確ではないですが、これはシミではない可能性も少しあるように感じました。 部分的にシミのように見える病変もありますし、黒字のようなシミの一種の病変のような気もします。 それから、頬の下と左目の下の丸い部分も、少し色素性病変が疑われます。 シミというよりくすみという表現が少し近く、くすみの治療とシミの治療は少し違いがあります。 これを化粧品では解決するには難しく、レーザー治療が必要です。 脂性肌のように見えますが、全般的に見ると少し乾燥しているようにも感じられます。
角質がたくさん溜まっていて、赤い跡も少しあるため乾燥敏感性に近いです。
色素病変が多い状態で、全体的に少し垂れた感じもあるため、DSPW肌タイプに近いでしょう。

“バウマン肌タイプ”で言うと、乾性・敏感性・色素性・シワ性(DSPW)の肌タイプと考えてください。 この場合も、最初に解決すべきは保湿です。 角質が溜まっているということは、角質除去がうまくできておらず、保湿状態が良くないことを表しています。 セラミド、コレステロール、脂肪酸の中で、コレステロール値が高い製品を使った方がいいでしょう。 ディープクレンジングを目的に、グリコール酸成分が入っている製品を週に2回ほど、使用すれば、角質が少し緩和されると思います。 色素性病変は化粧品で解決するのは大変で、レーザー治療が必要です。
スキンケアと一緒に、施術も並行してください。 施術を並行する際には、ビタミンCやトラネキサム酸のような色素緩和成分を使うのもおすすめです。
悩み5.日常のストレスによるニキビ、敏感肌

名前:ボリ さん
悩み:社会人生活をしながら、ストレスもひどく、食事の調節もうまくできず、よく眠れないことが多く、ほこりのせいかニキビが悪化したり、基礎製品を少しでも間違えって使うと大変なことになるような肌タイプ
【肌の基本データ】
日焼け止め使用有無:たまに使用
週間メイク回数:4回
クレンジング時間:10分以上
皮膚症状:敏感・乾燥・角質・熱を帯びる

肌の状態が非常に良く、乾性に近く、全体的にみると赤みもあるため、乾性敏感性肌タイプに最も近いです。
また、色素もほとんどないので、バウマン肌タイプは乾性·敏感性·非色素性·弾力性(DSNT)肌タイプだと言えます。
乾燥肌タイプにより近いです。 問題は『乾性敏感性(DS)』は治療が少しややこしい肌タイプなのです。
なぜなら、乾性敏感性肌は、実際に肌がかなり乾燥している上に、肌バリアまで崩れている症状に、若干の炎症性病変まで生じる状態でもあり、酒さ様皮膚炎のような感じもありますが、肌が少し敏感に見えることもあります。 クレンジングを10分以上するということですが、 まず絶対的に直すべきは、クレンジング時間です。
最初の1週間で3分以内にクレンジング時間を済ませるようにして、その次の週からは1分以内に全てのクレンジングを終わらせる方法に変えてください。
化粧水→美容液の次に、局所部分へクリームを使用しているということでしたが、このように敏感な場合は、むしろ化粧水のような製品は控えた方がいいでしょう。 肌バリアを優先的に改善させてくれるものが良いため、肌バリアが優先的な製品の場合、乳液→クリームか、乳液→オイル、またはクリーム→オイルの、いずれかの組み合わせでケアするといいでしょう。

最初は、使用する製品を減らすことが重要で、肌バリアを回復させるクリームを使用する際に最も重要視するべきが”香り”です。
香りの入った製品は、全て遮断しなければなりません。
まとめ
後成遺伝学といって、あまり良くない遺伝子を持っていたとしても、普段からケアをしっかりしていれば、その部分の発症が遅れたり、発症しないということもあるのです。 そうすると、肌の状態がはるかに良くなります。 今より、ほんの少しの努力を加えれば十分に改善できますし、そのような方を私がたくさん見て来ました。
皆さんも、自分の肌のタイプに合わせたスキンケアを行い、根気強く努力するという情熱が必要ではないかと思います。
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
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