美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”そのホクロ、皮膚がんです。”についての解説です。
4つのトピックにまとめて、ホクロと皮膚がんの関係について解説します。
1.皮膚がんの種類と危険性
2.黒色腫、なぜ恐怖の対象なのか?
3.黒色腫の見分け方!
4.爪に黒いスジができた?これは何?
皆さんは、皮膚がんと黒色腫についてどれだけご存知ですか。
それから、皆さんは自分の体のどこに、いくつホクロがあるのか把握していますか?
「ホクロがこんなに怖いとは知らなかった」
あるテレビ番組に出演した黒色腫の患者さんたちはインタビューの途中、口を揃えて共通の発言をしていました。
「ホクロがこんなに怖いとは知らなかった。」
皮膚がん患者のほとんどは発症から時間が経って病院に来院し、自分のホクロががんだとは想像すらしていません。
もう1度お聞きします。
皮膚がん、どこまでご存じですか?
1.皮膚がんの種類と危険性
皮膚がんは3種類に分類されます。
そのうち、韓国人が最も多くかかる皮膚がんは「基底細胞がん」です。
基底細胞がんは完治する確率が非常に高いです。
とても簡単な手術で治療することができ、転移の可能性も非常に低く、他の皮膚がんに比べるとそれほど心配する必要のない皮膚がんです。
2番目は扁平上皮細胞がんで、発症率が低い代わりに基底細胞がんよりも転移率が高く、早期治療をすることが非常に重要な皮膚がんの1つです。
基底細胞がん、扁平上皮細胞がんは、「がん」という名に比べ比較的予後が良好であるため、発見時期があまりにも遅すぎなければ治療は比較的容易です。
最後に'黒色腫'と呼ばれる皮膚がんがあります。
このがんは基底細胞がん、扁平上皮細胞がんとは異なり、韓国での発病確率が非常に低いですが、高い死亡率と高い悪性率を持つがんです。
黒色腫は治療や治療後の管理もかなり手間がかかりますが、そもそも黒色腫を発見したり診断したりすることさえも非常に困難ながんです。
肉眼ではホクロのように見えることが多く、特に痛みやかゆみなどの特異症状が現れることもないからです。
2.黒色腫、なぜ恐怖の対象なのか?
まず、黒色腫は生存率が低いがんです。
一刻も早い診断と治療が必要で、転移する確率が非常に高いため、治療後も経過を持続的に観察しなければなりません。
黒色腫に対する認識は、海外では常識となっているのですが、韓国では、あまり知られていません。
この差は、肌の色による発症率の差によるものもありますが、韓国の紫外線に対する危機感が定着して間もないためでもあります。
一般的な黒色腫は、紫外線による日焼けが多いほど発症確率が高くなります。
そのため、皮膚がんを予防するには、日焼け止めを必ず塗ることを強くおすすめします。
しかしアジア人に発症する黒色腫は少し特殊です。
黒色腫の種類にも様々な種類がありますが、韓国人に発症する黒色腫は、白人に多く発症する黒色腫の種類とは大きな違いがあります。
韓国人に最も多く発症する黒色腫は、末端黒子型黒色腫です。
これは指、手のひら、足の指、足の裏にできた黒色腫のことで、
全黒色腫の発症率を基準にした場合、末端黒字性黒色腫の発症率が白人は5%しかいないのに対し、アジア人と黒人の発症率は60~80%にもなります。
これは主に指先、手のひら、足の指、足の裏といった、紫外線を受けにくい部分にできるため、実は紫外線との関係はないと考えられます。
この末端黒字性黒色腫の発症は主に遺伝に起因するため、他のがんと同様、親族の中で黒色腫にかかった方がいる場合は、病院で定期的に検診を受けましょう。
黒色腫の診断は、複雑で困難を極めるので、専門医でも診断が難しいと言われています。
その理由は、診断にはホクロの変形進行状態に応じた経過観察が必要なためです。
黒色腫の早期発見のためにも、経過観察で必要な部分のポイントを知って、自宅でも自分の体を観察するようにしましょう。
3.黒色腫の見分け方!
まず、指・手のひら・足の指・足の裏にホクロがあるかを把握しておきましょう。
黒色腫は普通、特定の部分にあったホクロが大きくなったものを偶然発見することが多いため、今あるホクロの位置や形、状態をあらかじめ把握しておくと、早期発見につながります。
次に、体に20cm以上の大きさの母斑があるか把握する必要があります。
20㎝以下の小型母斑症は黒色腫に関係ないという研究結果がありますが、20㎝以上の巨大母斑症は黒色腫である確率が高いので、必ず観察を続けるようにしてください。
ここまで、自分のホクロを把握できたら、次からはA,B,C,D,Eの鑑別法を用いて、ホクロの経過を観察しながら判断していただければと思います。
A:形は左右対称か?
悪性腫瘍の場合、真ん中で区切った際に形が非対称になっています。
B : 肌との境界は明瞭か?
悪性腫瘍の境界は不規則で歪んだ形をしています。
C : 色にムラがあるか?
悪性腫瘍は単色ではなく、かなり多彩な色でできておりムラがあります。
まるで絵の具を誤って落とした時にできるシミのような形と色をしています。
D : 直径6mm 以上ある?
小さなホクロは普通、良性ですが、悪性腫瘍は直径6㎜を超えます。
E : ホクロの大きさや色が変化している?
悪性腫瘍は徐々に大きくなったり、色・形が少しずつ変わったりします。
ひどい場合はホクロから出血したり、潰瘍ができることもあります。
特にEの場合、こまめに観察しないと変化を見逃してしまうため、気を付けておいてくださいね。
疑わしきホクロはこれらの特徴と比較して観察することで、黒色腫を早期発見でき、治療することができますので、ぜひ覚えておいてください。
4.爪に黒いスジができた?これは何?
たまに爪に黒いスジができる場合がありますよね。
爪の伸びる部分にホクロができて爪にも影響を与える場合がありますが、これは黒色腫ではなく爪甲色素線条です。
爪甲色素線条のほとんどは良に分類しているため、大きな問題はないですが、まれに悪性の黒色腫と診断される場合もあります。
黒色腫の疑いのある爪甲色素線条の特徴は以下の通りです。
1.成人になって現れた。
2.面積がだんだん広くなる。
3.色がとても濃い。
4. 爪が砕け、形が変わる。
このような黒色腫の疑いのある爪甲色素線条は発見後、すぐに病院に来てください。
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
【インスタグラム】
https://www.instagram.com/drhong3_cosmetic/
【YOUTUBE】 https://youtu.be/WzsgnItT0Xs
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