美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”シミ改善クリームは薬か毒?”について解説します。
知っておくべき原理
ハイドロキノンの副作用
副作用をきちんと理解して使おう
シミで悩んでいる方には、効果的な成分”ハイドロキノン”。
効果が高い分、副作用も起きてしまいます。
使用の際に、注意が必要なハイドロキノンに関して、使用時の注意点や、ポイントを含めて解説していきます。
シミ改善クリームを使用するときは注意が必要です
今日は病院で処方してもらう美白クリームについてお話します。
その中でも、今回はドラッグストアでも購入できる成分ハイドロキノンについてです。 ハイドロキノンは聞き慣れなくて、少し難しく感じると思います。 ハイドロキノンは、化粧品原料として使われる成分ではなく、薬品として使われる成分でした。
知っておくべき原理
チロシンから、メラニン合成する際に、最も重要な酵素が、チロシナーゼです。 メラニンが生成される際に、欠かせない重要な酵素なので、これを抑制することで、メラニン合成自体を減らすことができます。 ハイドロキノンも、このチロシナーゼを抑制する役割をして、メラニン合成を減らしてくれます。
そして、ハイドロキノンにはもう1つ、注意すべき機能があります。 ハイドロキノンは、メラニン細胞に対する毒性を持っており、より強い成分なので注意が必要です。 美白化粧品の原料はメラニン合成に使用されるチロシナーゼを抑制し、メラニン合成自体を減らす役割をしますが、ハイドロキノンはチロシナーゼだけでなく、メラニン細胞に対する毒性も持っているので、より効果が大きく、注意が必要な成分です。
ある研究において、48人のシミ患者を対象に、一方には4%ハイドロキノンを使用し、一方はプラセボ群を12週間使用した結果、4%ハイドロキノンを使用した群は、シミが40%好転し、プラセボ群は10%好転しました。
色素治療に重要という結果で、今まで多くのシミ患者さんにハイドロキノン製剤を使っています。
効果的な反面、刺激が多く様々な問題が多いため、扱いにくさとその他の問題点を減らし、効果的に使用するために、多くの研究が行われました。 痒みや赤みが出るような刺激が生じ、これを最小限に抑えるためにステロイド0.1%を入れて、トレチノインは、角質を脱落させて、肌の角質層が少しずつ薄くなり、ハイドロキノンがより吸収されやすくなるように助け、実質的にハイドロキノンに対して酸化反応(oxidation)を抑制する効果があるので、この2つを混ぜたものです。
ハイドロキノン5%、トレチノイン0.1%、デキサメタソン0.1%、フォーミュラからトレチノイン0.1% 1975年、クリグマンとウィル(Kligman&Wills)がクリグ·フォーミュラを作ります。
ハイドロキノン単体で使用した場合よりも、他の成分も混ぜて使用することで副作用を減らしつつ、効果も得られるため、単独で使う商品もありますが、成分を混ぜたものが様々に発売されています。
ハイドロキノンの副作用
よく見られる副作用は、肌に刺激を与えたり赤みがでたり、血管の拡張、さらには毛が生えたり、ニキビのようにトラブルが発生したり、赤ら顔のように敏感になったり赤くなったりすることがあります。 それ以外にも、じんましんのように発疹が出現するなど、さまざまな副作用が生じるので、注意が必要です。
このような症状は、通常、使用初期に多く現れます。 3日から1週間ほど使うと赤くなり、痛みを感じ、角質が剥がれる症状が生じます。 この場合は使用を中止してください。
ハイドロキノンの処方を受けて、副作用の内容を正確に熟知できずに使用し、副作用の症状があっても、時間が解決してくれると信じ、そのまま使い続けて起きる問題が、外因性褐色症です。 こうなると、レーザーにも反応せず、様々な治療方法でも解決できないので、必ず注意が必要な医薬品です。
医薬情報センターにて検索すると、ハイドロキノンより現在流通生産されている16種類がありますが、クリグマン3種類のフォーミュラハイドロキノン5%、トレチノイン0.1%、デキサメタソン(ステロイド)0.1%とは、少し違う配合形で製薬会社で配合して 多様に発売しています。
他の成分と混ざり合っている製品もありますが、単体の剤形もあります。 研究では単体で使用しても役立ちますが、副作用も減らすことができ、混ぜて使用しても効果はあるということなので、どちらを使っても構いません。
副作用をきちんと理解して使おう
ハイドロキノンを使用する際は、副作用について熟知し、3ヶ月以上地道に使用し、1年未満で使用しましょう。 そして3ヵ月使って、大きな効果がない場合は、それ以上使っても意味がないため使用をやめましょう。 刺激やヒリヒリ感、赤み、他の様々な問題が起こりやすい敏感肌の方は、注意が必要な成分なため、自己判断で使用してはいけない成分です。
どんな肌タイプの人でも、最初は痛みが現れる可能性のある成分です。 そんな時は使用を中断して、しばらく休んでから再び使用する方法を繰り返し、副作用が改善されれば毎日使っても構いませんが、使う度に副作用の症状が出るようであれば使用をやめましょう。
シミの患者さんに対し、いつも大事に思っていることは、刺激を最小限に抑えなければならないという点です。 シミは少しでも外部刺激を受けると、改善どころか悪化してしまう可能性があります。 そのため、初期にレーザーや他の施術をする過程で少し悪化してしまうこともあるのですが、シミを安定させながら良くなる場合がありますが、一時的に刺激を受けて、突然に悪化する過程を経て、良くなるという場合もかなりあります。 角質除去はしない方がいいです。 肌が敏感になる場合が多いため、昼よりは夜に商品を使うことをおすすめしています。 昼にできる限り使用を避けたほうが良い理由は、トレチノイン成分で肌が敏感になる可能性のある成分だからです。
まとめ
ハイドロキノンは、副作用を知って、地道に使用すると効果的な成分ですが、副作用を知らずに軽い気持ちで使用するには危険な成分です。 何も知らずに使用すると、皮膚が薄く、弱くなり、問題が生じる確率が高い成分です。 使用する際には、成分について正確に熟知し、正しくお使いください。
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
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