美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”美白やニキビに効果的!ナイアシンアミドの魅力!”について解説します。
ナイアシンアミドはどうやって発見されたの?
機能1.美白機能
機能2.抗炎機能
機能3.肌のバリアフリー化
機能4.かゆみ緩和
機能5.皮膚癌予防
機能6.抗老化機能
様々な機能を持つナイアシンアミドについて、その万能具合を徹底的にお教えします!
特に、ニキビに悩んでいる方は必見です。
ナイアシンアミドの魅力を知って、自身の美肌作りに役立ててくださると嬉しいです☻
美白からニキビまで!万能成分ナイアシンアミド!

化粧品成分の中でも万能な、ナイアシンアミド。 ナイアシンアミドが初めて発見されたのは1900年代初めです。 ナイアシンアミドは、ビタミンB3のナイアシンの、有機化合物のアミド状ということで、ナイアシンアミドと呼ばれています。 ナイアシンは別名でニコチン酸とも言います。 ナイアシンアミドはニコチンアミドという名前も持っています。

化粧品原料ではナイアシンアミドという原料を使用しますが、飲料や他の食品原料では、ナイアシンアミドという表現より、ニコチンアミドという表現がたくさん使われています。
ナイアシンアミドはどうやって発見されたの?

ナイアシンアミドは、1900年代初期に発見されました。
発見された理由として、この時代には、急に、人の肌にたくさん発疹ができて、下痢や栄養欠乏症の症状、ひどい場合には死亡してしまうということがありました。
なぜ急に病気になって、このような問題を起こすのか、発見できずにいたところ、ペラグラ(PELLAGRA)という疾患であることが、明らかになりました。
これは、ビタミンB3が欠乏している時に生じる疾患です。
”ジョセフ·ゴールドバーグ”という疫学調査官は、初めて、ペラグラが発生した人たちに、様々な食べ物の中で、高含量のタンパク質を与えた時と与えなかった時の比較を試みました。
その結果、高含量タンパク質の食べ物を与えたときの方が、症状が減少するということが分かったのです。 そこで、ペラグラという疾患が、ビタミンB3ナイアシンと関連性があることを発見され、ナイアシンアミドは現在まで、様々な食べ物と栄養剤に使われています。
では、ナイアシンアミドの起源を知ったところで、具体的な機能について解説していきます。
機能1.美白機能

ナイアシンアミドの機能として、まずは、美白機能です。 化粧品に、ナイアシンアミドが2~5%入ると、美白改善機能性化粧品というマークを与えられ、機能性化粧品として、使用できるようになります。

一般的な美白の原理の1つとして、まず、メラニンを作り出す、チロシナーゼという酵素自体を抑制するのが、美白効果のある原料の特徴です。
しかし、ナイアシンアミドは、メラニン細胞からメラニンが作られ、そのメラニンがメラノソームの形で周辺の角質細胞に移動して、シミの範囲が広がる過程を抑制·遮断し、一番下の階にある角質細胞が上に上がる過程で、全体的なメラニン含量を落として、肌の色を明るくしてくれるというメカニズムを持っています。

メラニンの合成を抑制するわけではないため、美白効果が100%得られるというわけではなく、全体的な角質細胞内でのメラニン含量を少し下げることで、肌をはるかに明るく見せる効果があります。
美白効果がある製品には、様々な成分が含まれていて、成分の中には光や空気にとても弱く、不安定なものもあるため、容器を茶色のボトルにしたり、夜のみの使用を指定するものがあります。

ナイアシンアミドは、そのような問題はない成分なため、昼夜を問わず、ずっと使用できる最大のメリットがあります。
機能2.抗炎作用

2つ目の機能として、強力な抗炎作用があります。
まず、PolyADPribosepolymerase-1という酵素を調節してくれるのですが、これはDNA修復、および刺激を受けた時に生じる炎症性物質を作り出す酵素です。
ナイアシンミドは、この炎症性物質を作らないようにするため、実質的に炎症反応を起こさず、従来の炎症を緩和する役割をしてくれるのです。 そして、この炎症という中に、ニキビに対する効果も確認できています。
ナイアシンアミドは、ニキビ菌による炎症反応を緩和し、さらには皮脂を調節してくれる効果もあるため、ニキビ治療の補助剤として使用できるということです。
機能3.肌バリアの改善

ナイアシンアミドの3つ目の機能は、肌のバリアの改善です。 アトピー性皮膚炎の患者さんに、ナイアシンアミドを長期間使用した後、水分損失度(TEWL)をチェックしたところ、水分損失度が改善され、保湿力がアップ、つまり、水分の保持力が上がったという結果が出ました。

ナイアシンアミドは、セラミドが合成される過程で重要な要素でもあります。 セラミドは、皮膚角質層を構成するレンガとレンガの間を埋めて、セメントのような役割を果たす、非常に重要な脂質です。
脂質は、セラミド合成に影響を与えるため、結果的に肌のバリアが丈夫になり、アトピー性皮膚炎の傷付いた肌バリアを緩和させてくれます。

ナイアシンアミドは、抗炎作用もあるため、アトピー性皮膚炎の、皮膚が乾燥して起こる炎症反応にも効果的で、水分量やバリアも回復し、炎症も緩和してくれるのです。
そのため、最近はアトピー性皮膚炎でも多く使われている原料でもあります。
機能4.かゆみ緩和

ナイアシンアミドの4つ目の機能は、かゆみの緩和です。
アトピー性皮膚炎は、免疫グロブリンE(ImmunoglobulinE)によって、肥満細胞の中にあるヒスタミン(Histamine)が外に分泌されます。 ヒスタミンは、かゆみを誘発する大きな要因となるため、通常、かゆみがひどいときには、抗ヒスタミン剤を服用して、かゆみを抑え緩和します。
ナイアシンアミドは、免疫グロブリンEとヒスタミンを調節する機能を持っていることが明らかになっています。
機能5.皮膚癌予防

ナイアシンアミドの5つ目の機能は、皮膚癌の予防です。
紫外線を多く浴びると、皮膚癌が発生しますよね。
皮膚癌が発生する要因として、直接DNAが損傷してしまう場合と、紫外線によって免疫が低下する場合の、2つがあります。
紫外線による皮膚損傷が起きて、損傷した細胞を、元通りに回復させるためには、かなりのエネルギーが必要になります。
エネルギーが必要というのは、細胞内のミトコンドリアというところに、エネルギーを作り出す要因が必要になるということなのですが、この時必要な補酵素がNAD酵素です。
NADの”N”はニコチンアミドを意味しており、つまりビタミンB3が、このような細胞の活性化エネルギーを作り出す重要な役割をします。

損傷した細胞を、再び円滑に回復させるためには、エネルギーを消費しながら、これらの部分を素早く復旧しなければなりませんが、この時に非常に重要な原料となるのがナイアシンアミドです。 もし、ナイアシンアミドが不足した場合、エネルギーを十分に作れず、結果、DNA修復に必要なエネルギーが作れなくなり、遺伝子に変異が起こってしまいます。
この遺伝子の変異によって、がん細胞に切り替わってしまうのです。
ナイアシンアミドは、紫外線による損傷から肌を守り、皮膚癌をも予防してくれるのです。
機能6.抗老化機能

ナイアシンアミドの6つ目の機能は、抗老化機能です。
顔の半分に5%のナイアシンアミドを塗り、塗らなかった方と比べてみると、小ジワや肌のシワ、色素変病が、ナイアシンアミドを塗った方が、はるかに良くなったという結果があります。 ナイアシンアミドは、肌バリアの改善に、美白効果、炎症の緩和、皮脂分泌も減少させるだけでなく、皮膚癌も予防でき、最近では抗老化の概念まで、肌に様々な良い影響を与える原料として脚光を浴びています。
まとめ

様々な機能を持つ、ナイアシンアミド。
何か美肌のためにスキンケアを変えたい!という方は、まず、ナイアシンアミドが入っている製品を使ってみるのもいいかもしれません。
美肌は1日にしてならず。
日々のスキンケアを大切に、一緒に勉強しながら、コツコツ頑張りましょう☻
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
【インスタグラム】
https://www.instagram.com/drhong3_cosmetic/
【YOUTUBE】
韓国美容医療のご予約のサポート&医療通訳に関する質問は、LINEからお問い合わせください☻
🖥️ホームページ: http://busanjmj.com
📱LINE: busan-jmj (←クリック)
💌メール: busanjmj32@gmail.com
❤️インスタ:@busanjmj_official