最終美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”メイラード反応、健康に悪い?”についての解説します。
体内で起きるメイラード反応
注意すべき糖分
酸化反応にも注意
AGEs終末糖化産物が作られる要因
みなさん、メイラード反応や糖化現象という言葉、聞いたことありますか?
これらは、老化を速める原因になる、恐ろしい現象です。
少しでも、若さを保ちたい方は、日焼け止めで紫外線対策をすることはもちろん、このメイラード反応、糖化現象に対する知識も学んでおきましょう。
老化を速めるメイラード反応(糖化現象)って?
メイラード反応とは、糖とアミノ酸を加熱して、ある温度に達すると起きる化学反応です。
この反応では、褐色物質が生成されるため、褐色反応とも呼ばれます。
身近なメイラード反応として、肉を焼く時に高温に素早く火を通す方法を使うと、こんがりと焼き色が付き、肉独特の風味、香りが感じられますよね。
こんがりする現象と、肉のタンパク質だけでは現れない微妙な甘みが現れる理由が、メイラード反応によるものです。
メイラード反応は、私たちの体内でも起きています。
体内で起きるメイラード反応
私たちの肌には、コラーゲンやエラスチンのような多くのタンパク質が存在します。
タンパク質が多く分布しているところで、タンパク質に糖が付着してしまい、この状態で体温とともに、長い間維持されると徐々に変化していきます。
この変化の最終の結果物として、AGEタンパク質またはAGEs終末糖化産物が生成されます。
AGEs終末糖化産物は、私たちの体に炎症を起こす恐れがある物質です。 メイラード反応は、糖化現象ともいいます。
AGEs終末糖化産物がたくさん蓄積されると、二度と戻れない非可逆的な変化を起こします。
終末糖化産物が蓄積されると、皮膚だけでなく、体にある様々な臓器にも、慢性的な炎症を起こすだけでなく、様々な疾患が起こりうる要因になるのです。
糖は、私たちの体に元々あるものもありますが、食べ物から摂取する場合がほとんどです。 食べ物から摂取した糖が、必要なところに消費されれば問題はありません。
しかし、甘いものを食べたり、必要以上に摂取して、体内に余ってしまう糖も多くなります。
このような糖は、脂肪に変わったりもして、体に残ります。 体内の不必要な糖が多ければ多いほど、結果的に反応が起こる機会が高くなります。
糖尿病を例に挙げます。 糖尿病といえば、血糖値の調節がうまくできない疾患だと思います。 食べ物を食べると、小腸で分解されて、吸収され、血中内での糖の濃度が高まると、血糖値も明らかに高くなります。 血糖値が高くなると、これを解決しようとインスリンが分泌されます。
インスリンは、血中の糖を細胞の中に取り込む役割をします。 すると細胞がこの糖を利用してエネルギーを作り、いろいろな代謝作用をします。 もしインスリンがないとしたら、どんな問題が起こるでしょうか。 血中に糖分が多いものの、細胞の中に入ることができない環境ができてしまいます。 つまり、細胞がエネルギーを作るために糖を使えない環境ができて、残っている多くの糖が、すべて脂肪に変えられる状況になります。
結果的に、血中の糖の濃度が、相対的に正常な人より、はるかに高くなっている状態が続くと、糖は体内にあるタンパク質にくっつき、くっつく現象が自分の体にある体温とお腹の中で反応しながら終末糖化物生成の頻度がはるかに高くなるのです。 そのため、糖尿病患者さんが様々な合併症が多く、このような問題点が生じることが、このようなすべての複合的な要因になります。 糖指数が高い食べ物はインスリンの分泌が多くなります。
インスリンの分泌が多いということは、一度に細胞に入る糖の量が多くなりますが、適正な必要量だけ使われ、残った糖は全部細胞内に保存される状態になります。
そのため、糖指数が高い食べ物よりも、糖指数が低い食べ物の方が良いということです。
特に大切なのが、糖分の摂取を減らすことです。
注意すべき糖分
糖分といえばチョコレート、砂糖などが思いつきますが、見逃してしまうものの1つが飲み物です。 果汁飲料のトマトジュース、オレンジジュースには、かなりの量の果糖が入っています。 果糖も液状形態で入るため、一時的に、体内にかなり大量の糖が入ってくることになり、インスリン分泌も非常に高くなります。 飲み物に関する習慣も、大事な部分ですので、覚えておいてください。
酸化反応にも注意
メイラード反応(糖化現象)で、最も重要な要素の1つが、酸化反応です。
体内で、メイラード反応が起きる過程で、AGEs終末糖化産物に変わる非可逆的な反応に、決定的な影響を与えるのが酸化反応です。 このような酸化反応で、代表的なのが、酒、タバコ、大気汚染、有害環境など、よく肌に悪いと言われる要因で、これらは基本的に酸化反応を促進させます。
AGEs終末糖化産物が作られる要因
AGEs終末糖化産物が、体内に発生する要因は大きく2つです。
1.自分の体で自然に作られる場合 2.外部から摂取する場合
糖を摂取して、体内で糖化現象が起きて、徐々にAGEs終末糖化産物に変化していくというのが一般的です。
2つ目の外部から摂取する場合というのは、食べ物から摂取する場合です。
AGEs終末糖化物が多い食べ物を、長い間摂取すると、その食べ物に入っている、全ての終末糖化物を、吸収してしまうことになるため、AGEs終末糖化産物が、私たち体内に、当然蓄積されていきます。
同じ肉でも、焼くのと茹でるのとでは、肉に含まれる、AGEs終末糖化産物の量に、差があります。 鶏を食べるときも、揚げて食べる場合とサムゲタンを食べる場合には、確実に違いがあります。
焼くよりも、茹でる調理法の方が、AGEs終末糖化産物の量を減らすことができます。
まとめ
最近は化粧品として、糖化反応を抑える抗糖化化粧品が、多く発売されています。 パッケージに、AGE(AdvancedGlycationEndproducts)と、実際に大文字で表示されている製品が多いです。
抗糖化化粧品も重要な部分ではありますが、食べ物や、食習慣を見直して、食べ物から摂取する糖分を減らすことが最も重要です。
その他には、化粧品、抗酸化剤、生活パターン、たばこを止めてお酒をやめるなど、生活習慣の見直しなども必要でしょう。
様々な生活習慣を変えて、私たちの体をより健康で健康な肌に管理してください。
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
【インスタグラム】
https://www.instagram.com/drhong3_cosmetic/
【YOUTUBE】
韓国美容医療のご予約のサポート&医療通訳に関する質問は、LINEからお問い合わせください☻
🖥️ホームページ: http://busanjmj.com
📱LINE: busan-jmj (←クリック)
💌メール: busanjmj32@gmail.com
❤️インスタ:@busanjmj_official