肌バリア美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”肌の水分の道を開けてくれるアクアポリン!”について解説します。
肌の表面は水が好きなのか嫌いなのか?
水分計のハイパス、アクアポリン!
老化が進むにつれ、アクアポリンチャンネルが減少する!
みなさん、アクアポリンというワードを聞いたことがあるでしょうか?
アクアポリンは、肌の中にある、水分を維持するために大切なものです。
今回は、このアクアポリンについて詳しく解説していきます。
日本ではまだ、あまり馴染みのないアクアポリン、一足先に一緒に学んでいきましょう☻
肌のうるおいを与えてくれるアクアポリン!
「肌にうるおいを与えて、しっとりとした肌に仕上げる化粧品!」という謳い文句のある、アクアポリンについてお話ししていきます。
肌の表面は水が好きなのか嫌いなのか?
私たちは、肌の保湿のために水分クリーム、保湿クリーム、化粧水、オイルなどを塗りますよね。 肌は、水分が必要ですが、水を好むわけではありません。
手の甲の上に水を一滴落としてみると、理解しやすいでしょう。 肌が水分を好み、すぐに吸収する性質であれば、水滴が一瞬で消えると思いますが、実際は肌の上の水分は、ほとんどそのまま維持されて、簡単には消えませんよね。 これがまさに、肌の表面が水分をあまり好まないということを意味していて、肌表面がほとんど油層になっているため、水分が吸収されにくいのです。
また、肌が水分を簡単に通してしまう構造だと、外部の肌に悪い物質までも、体内に入ってきてしまうということになります。
私の体は、多くの水で構成されていますが、肌の表面にある角質層は、体内の水分を外に出さないようにしてくれるとともに、体の内部と外部の区分を明確に分ける、バリアの役割をしてくれているのです。
肌バリアというのは、角質層の細胞間にある、セラミド・コレステロール・脂肪酸の幕が、レンガの間をつなぐセメントのように構成されています。
この強力な肌バリアを通過した、角質層の下からは水分を吸収しやすい仕組みになっています。
では、私たちの肌はどのようにしっとり感を維持するのでしょうか?
角質層の下にある、真皮には血管と神経がありますが、表皮にはこれらがありません。
そのため、水分の供給先がありません。 水は、上から下に流れるように、濃度の高いところから低いところに拡散していく性質があるため、真皮にある水分が、表皮の方に上がり、さらに角質層に上がるほど、水の量が薄くなりますが、ある程度のうるおいを保つのです。
水分界のハイパス、アクアポリン!
水分の拡散だけでは、肌のうるおいを長持ちさせることはできません。 一般的な皮膚細胞は、細胞間で移動する水分の速度も遅く、移動中に使われたり乾いてしまったりするので、すぐになくなります。
そこで、その水分の移動を担当する器官が、アクアポリンです!
アクアポリン(Aquaporin)は、アクア(Aqua)+ポア(Pore)+プロテイン(Protein)を組み合わせたもので、体の細胞膜に存在する、水分を通過させるタンパク質のことです。
肌の中で水分が拡散される過程で、細胞間を移動していくよりも、はるかに速いスピードで水分を伝播することができます。
アクアポリンが活性化したお肌ほど、しっとり感と肌の健康を保つことができます。
アクアポリンは、表皮の角質細胞の下層に最も多く存在し、肌の表面に近づくほど、その数は減少します。
そのため、一度、肌の中へ水分が入ると、全体的に水分が伝播されるという概念です。
アクアポリンは総計13個の種類があり、表皮にはアクアポリン3が多く存在します。
また、アクアポリンは、どんな成分も通過させるのではなく、とても小さい分子のみ、通過するようになっていて、アクアポリンの種類に従って、特定成分のみを正確に通過させます。
中でも、アクアポリン3では、水分・グリセロール・尿素を通過させることができ、この3つは、肌の保湿にとても重要な役割を果たします。
グリセロールと尿素は、水分を維持してくれる成分で、アクアポリンを通して、このような成分を引き込み、肌の中の水分量を増やすのです。
老化が進むにつれ、アクアポリンの種類が減少する!
アクアポリンは、老化との関連があるという報告もたくさん出ています。 年を取るとセラミド、コレステロール、脂肪酸が減少して、肌のハリがだんだんなくなってきますが、アクアポリンの本数も年と共に減少していくため、水分維持ができなくなります。
そのため、年を取るほど乾燥しやすくなり、しっとり感を長く保てないのです。
また、紫外線に当たるほど、酸化反応により、アクアポリンが減少します。
そのため、アクアポリンを少しでも維持するためにはやはり、日焼け止めをしっかり塗ることが大切です。
まとめ
最近は、アクアポリンを活性化する成分もたくさん開発され、そのような化粧品もたくさん出ています。
アクアポリンという明記のある化粧品を見つけたら、肌内の水分の通路を開けてくれて、水分の移動をスムーズにしてくれるものだと考えればいいでしょう。
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
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