美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”肌にかゆみがあるとき、”コレ”をすれば解決!”についての解説します。
かゆみの発生する原因
かゆみを解消する簡単な方法「クーリング」!
皮膚バリアとかゆみの関係性
肌がかゆいとき、多くの方は、掻いてしまいますよね。
しかし、肌を書いてしまうと、乾燥や肌バリアの低下に繋がり、悪循環を起こしてしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか?
今回は、掻かずに、脳を騙してかゆみを解決する方法をお教えします☻
肌のかゆみがあるときにするべきこと
皆さん、かゆみがあるとき、どうしますか? 掻いたり、唾を塗ったり、ムヒを塗ったりしますよね。 人によっては、ドライヤーの熱風で、かゆみを和らげる方もいます。
しかし、かゆみが生じる度に、熱いものを当てると、かゆみは緩和できても、肌が乾燥してしまいます。
すると、皮膚がさらに乾燥し、皮膚のバリアが損傷した隙に、様々なアレルギーやかゆみの原因となる物質が、浸透しやすいという環境になります。
かゆみの発生する原因
私たちの体には、熱いものと冷たいものを認知するTRPという受容体があります。
カプサイシンのような、辛いものを食べると、熱い食べ物でなくても、体が熱を発しますよね。 その理由は、辛いカプサイシンを食べると、熱いものを認知する受容体TRPV1が活性化するからです。 TRPV1が刺激されると、体の温度が上がったような錯覚が起き、汗をかくようになるのです。
ハッカ飴を食べて、冷たいものを食べると、とてもひんやり冷たく感じますよね。
これは、ハッカ飴が、冷たいものを認知する受容体TRM8を活性化してくれるからです。
実際は、皮膚の温度変化はあまり差がないのですが、体で受容体が活性化し、温度が下がったと認識させるのです。
TRM8が刺激されると、体は温度が冷たいと錯覚し、さらに冷水を飲むことで、もっと冷たく感じさせます。
温度変化を司る受容体をうまく活性化すれば、かゆみ症状をかなり改善できます。
かゆい時に、冷湿布を貼ることで、メントールのような成分を利用して、皮膚の温度が低下したかのように錯覚させたり、むしろ温度を上げてかゆみを改善したりするのです。
一般的に、かゆみが出た時に服用するのが抗ヒスタミン剤です。 抗ヒスタミン剤は、ヒスタミンの分泌を抑制してくれます。
かゆみの原因がヒスタミンによるものであれば、抗ヒスタミン剤で症状が好転するでしょう。
しかし、かゆみの原因がヒスタミンでない場合は、抗ヒスタミン剤では効果がないため、かゆみの原因に合わせた他の薬を使って、かゆみを和らげる必要があります。
かゆみを解消する簡単な方法「クーリング」!
かゆみに対して、最も手軽にできる解決方法はクーリングです。
氷や冷水を肌に直接当てると、温度が下がり、冷たいものを認知する受容体が活性化して、かゆみが和らぎます。
しかし、かゆみが出ると私たちはまず、その部位を掻いてしまいますよね。 掻くことで、その瞬間はかゆみが和らぎますが、掻き続けると、痛みが増したり、結果的には、少し触っただけでも過剰反応して、かゆみが悪化してしまいます。
これは、掻く行為を繰り返すことで、表皮の下の方にあった神経線維がどんどん活性化して、皮膚表面まで神経線維が上ってきて、神経線維の末端が敏感になるからです。
かゆみが生じた時、絶対掻いてはいけないと言うのがその理由のためです。 皮膚を掻いていると、皮膚が厚くなる現象が起こるのですが、苔癬化と言います。
苔癬化した疾患の場合は、神経線維が発達し、かゆみが敏感に作用します。
掻かなければ、表皮の上まで上がってきた神経繊維は、だんだん下りていき、かゆみも和らぐため、掻かないことが非常に大切です。
そのため、かゆみが生じた時はまず、氷や冷水でその部分をクーリングしてかゆみを緩和させてあげなければなりません。
かゆみを緩和する度に、抗ヒスタミン剤やステロイド剤を使用するのはとても大変です。 最近は化粧品や多様な医薬品で、かゆみ緩和成分を利用して、冷たいものを認知する受容体を刺激してくれるものもあります。 TRM8受容体を刺激して、肌にクーリング感を感じさせ、かゆみを緩和してくれる製品を使うこともおすすめです。
皮膚バリアとかゆみの関係性
かゆみの発生に、大事な要素の1つが皮膚のバリアです。 皮膚のバリアが弱まっていると、外部から入ってくるアレルギーやかゆみを誘発する物質により、かゆみを引き起こし、掻く行為によって、さらに肌バリアを傷つけます。 肌バリアが傷つくと、さらにかゆみが生じ、悪循環に陥るのです。
まとめ
かゆみが生じたときに大切なのは2つ。
掻かないこと
クーリングすること
これだけで、薬を使わなくても、かゆみを解決することができるのです。
かゆみを緩和するメントールのような成分を利用することも、1つの方法ですが、あまり多くの量を使うと肌に刺激になることがあります。
TRM8受容体を活性化させることで、かゆみを緩和させる原理を理解して、かゆみが発生した際には、クーリングを徹底しましょう。
慢性的な皮膚疾患のある方は、保湿剤を使って肌バリアを維持することが大切です。 それだけでなく、クーリング成分が入っている製品を、一緒に使いながら、かゆみを和らげることも大切な部分だと思います。
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
【インスタグラム】
https://www.instagram.com/drhong3_cosmetic/
【YOUTUBE】
韓国美容医療のご予約のサポート&医療通訳に関する質問は、LINEからお問い合わせください☻
🖥️ホームページ: http://busanjmj.com
📱LINE: busan-jmj (←クリック)
💌メール: busanjmj32@gmail.com
❤️インスタ:@busanjmj_official