美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”化粧品で発生した有害成分を体外へ排出する方法!”について解説します。
化粧品における有機フッ素化合物の役割と及ぼす影響
有機フッ素化合物の成分確認方法
今まで体内に蓄積された有機フッ素化合物はどうする?
体内の過フッ素有機化合物を簡単に排出する方法
これまで化粧品の成分に使われていた有害物質、有機フッ素化合物。
毒性物質や発がん物質として話題になっています。
有機フッ素化合物の入った化粧品を使っていた方は、今回の記事は必見です。
有機フッ素化合物について学び、適切な対応をしましょう。
化粧品の有害物質と排出方法
最近、化粧品で話題になっている成分が、有機フッ素化合物(PFAS:Perfluoroalkylsubstances)です。
有機フッ素化合物(PFAS)には、様々な種類の成分が含まれています。
有機フッ素化合物は、ある日突然化粧品の成分として問題提起され、皮膚に塗布すると、トラブルを引き起こし、体内分泌を撹乱させ、様々な疾患を誘発、がんまでもを発生させる可能性があるというかなり衝撃的な事実が明らかにされました。
化粧品における有機フッ素化合物の役割と及ぼす影響
有機フッ素化合物は、防水効果が高く、使い心地を良くしてくれるため、乳化剤などの様々な用途で、化粧品によく使用されています。
また、安定性が非常に優れており、体内に入ってからの半減期はなんと3.8~5.3年ほどです。
そのため、排泄や代謝だけではなかなか減らせず、我々の体に蓄積されていきます。
この蓄積物が、残留性有機汚染物質(POPs:persistentorganicpollutants)です。 残留性有機汚染物質が体に蓄積されると、簡単には排出できず、脂肪細胞の中に少しずつ蓄積されていき、体に様々な影響を及ぼします。
しかし、有機フッ素化合物が有害物質であると、認知されていなかった頃には、多くの化粧品に含まれていたため、既に多くの方が体に蓄積されているでしょう。
実際にその成分がどれだけの濃度が蓄積されると、体に影響を与えるのかは、明らかではありません。 これまでの長い間、このような合成化合物に関する研究が行われ、欧米で有機フッ素化合物が含まれている化粧品成分を制限しようという法案が出始め、カリフォルニアでは、既に制限に関する法令が施行されました。
今回、環境団体がこのような部分を取り上げたのも、韓国ではまだ、有機フッ素化合物に対する制度が明確でなく、準備もできていないため、このような制度が必要だということを呼びかけるためでしょう。
有機フッ素化合物の成分確認方法
有機フッ素化合物は、非常に種類が豊富です。
自分の狙っている化粧品の中に、有機フッ素化合物が入っているか確かめたいというは、パーフルオロ(Perfluoro-)というワードを探してみてください。
フッ素が過剰に含まれている成分には、成分名の中間や前に”パーフルオロ”というワードが入ります。
”パーフルオロ”が入っている成分があれば、”有機フッ素化合物が入っているんだ”と認識し、その化粧品は避けた方が良いでしょう。
今まで体内に蓄積された有機フッ素化合物はどうする?
これまで有機フッ素化合物の入った化粧品を使っていて、既に蓄積された有機フッ素化合物はどうすればいいのでしょうか? 蓄積物に関する許容濃度の基準値はかなり曖昧ですが、制度的には必ずその許容濃度を決めておくことが必要だと思います。
基準を決めるにも、濃度だけでなく、有機フッ素化合物のほかにどんな成分が入っているのか、その他の条件によって、違う反応を見せるため、はっきりと言い切れるものは現段階ではありません。
濃度が低いと毒性が弱く、濃度が高いと毒性の強いと、比例の関係のように考える方も多いですが、かなりの低濃度にさらされると、高濃度にさらされるよりも悪い方向に反応することもあります。
分かりやすい例を挙げて説明すると、空気がよくない大都市に1~2ヶ月ほど住んでいる人と、大気汚染が全くない清潔な地域に住んでいる人、この2人が大都市で、1ヶ月生活をしたとき、大気汚染によって肺疾患が発生する確率を見ると、元々清潔な地域に住んでいた人の方が、確率が高くなる可能性もあります。 つまり、大都市に住んでいた人には、その濃度が日常と変わらず、それほど重要ではないかもしれませんが、清潔な地域に住んでいた人には、少しの濃度でも、体にとっては大きな変化を起こす要因になりうるということです。
単純に濃度が低ければ良いということではなく、人それぞれの耐性にも関連のある部分です。
明確な基準はないものの、長期的に見た時、私たちの体に悪影響を及ぼす可能性は十分あるため、なるべく使用を避けることをおすすめします。
体内の過フッ素有機化合物を簡単に排出する方法
それでは、既に、体内に蓄積された有機フッ素化合物はどうすればいいでしょうか? 残留性有機汚染物(POPs)物質は蓄積されると抜けにくいため、しっかり排出させることが重要です。
通常、このような物質を円滑に排出させるには運動が大切です。 運動で汗を流すことで、循環が良くなり、脂肪細胞が減り、その中に入っていた物質も体外に排出されます。
2つ目の方法は、少食と断続的断食。
食べ物を少し減らしてあげるということです。
私たちの体で、脂肪を唯一消化できるのが、胆汁です。 胆汁は体の中で、非常に重要な役割を担っていて、脂肪を溶かして、大便として排出し、その胆汁は再び腸で吸収され、再利用されます。
食べ物を少な目に食べて、次の食事までの時間までの断食時間を長く持つ、断続的断食をすると、空腹の間、胆汁が溜まって、次の食事をしたときに、一気に胆汁が出るようになります。
これにより、胆汁で脂肪とともに、体に溜まっていた残留性有機汚染物質も排出できるということです。
3つ目は、抗酸化成分。
残留性有機汚染物質が持つ、大きな問題点の1つが、酸化反応を起こすことです。 絶えず酸化反応を起こすので、これを解決するために、私たちの体にある抗酸化システムが、常に発動するようになります。
抗酸化システムが常に発動してしまうと、体内にあるグルタチオンなどの抗酸化成分が、どんどん減ってしまいます。
そのため、減ったものを補えるように、抗酸化成分を摂取するといいでしょう。
グルタチオンのような成分を服用したり、注射を打ったりすることで、蓄積した残留性有機汚染物質の解毒作用を促すことができます。
まとめ
有機フッ素化合物は、できるだけ避けましょう。
もし、これまで長く使っていた化粧品に、有機フッ素化合物が入っていたという方は、これまで蓄積したものをどうやったら排出できるのかを考えて、実践してみてください。
ただ、有害物質だからと、有機フッ素化合物を恐れすぎず、化粧品を選ぶ際に、少しだけ成分に気を遣ってみてください。
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
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