美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”顔の老化、化粧品だけで解決できるの?”についての解説します。
肌の奥深くにある層の構造
化粧品で老化防止できる範囲
スキンブースターとは?
脂肪による老化現象
SMAS層とは?
骨の老化
老化を少しでも、遅らせたり、改善したり、自分で努力してみても、なかなか効果が感じられないことってありませんか?
老化は、肌の表面だけで起きていることではないため、化粧品だけで解決するにはやはり、難しい問題です。
化粧品で解決できない部分へは、どのような方法を取るべきなのか、気になる方は、ぜひ最後までご覧ください☻
顔の老化、化粧品だけで解決できる?
年を取ると、当然、肌は老化していきます。 老化対策として、目に見えている肌の表面にのみ、気をつかう方が多いです。 しかし、老化は肌表面だけでなく、肌の奥にある全層にまで及びます。 抗酸化剤や紫外線遮断剤、ビタミンAのようなクリームなどで、肌の表面を丁寧にケアすることは、もちろんとてもいいことなのですが、さらにその下にある層は、化粧品で解決することは難しいでしょう。 肌の下の層へは、様々な施術方法を駆使して、ケアしてあげることが重要です。
肌の奥深くにある層の構造
顔の肌の一番外側には、表皮があり、真皮、その下には皮下組織があります。 そして、肌には独特なシステムがあり、 SMAS層という、筋肉と靭帯のような部分が絡まった、とても固い組織構造があります。
基本的に、表皮-真皮-皮下組織-SMAS層-筋肉-脂肪-骨の順で構成されていて、それぞれ様々な機能ありますが、老化は、これらの各層に、同時に来ます。
化粧品で老化防止できる範囲
化粧品は、肌表面の保湿力を維持し、抗酸化効果とコラーゲン生成を刺激する様々なペプチド成分を通して、皮膚の老化を予防してくれます。
しかし、その化粧品の効果で、老化抑制ができるのは、表皮や、真皮上部の一部分という場合がほとんどです。 そう考えると、顔全体の老化を化粧品だけで、抑制することは無理でしょう。 皮膚のより深い部分の老化抑制には、どうしても施術が必要になってきます。
最近、病院でよく行う施術の1つにスキンブースターがあります。 真皮の自分の希望する部分に注射して、肌のボリュームをアップさせたり、ある再生成分を入れて肌の再生を助けたり、体が自らコラーゲンを生成できるように助けたりするものなどを、まとめてスキンブースターと呼びます。 スキンブースターは、真皮の自分の希望する部分を狙って、十分な量のブースターを直接注射したり、もしくは他のレーザーとスキンブースター施術を並行して、その部分を刺激する施術の概念です。
スキンブースターとは?
年を取ると、肌の変化だけでなく、脂肪・筋肉・骨など、全体的に変化が起こります。 脂肪は層ごとに広がっていますが、老化が進むほど、この脂肪がどんどん減っていきます。
顔から脂肪が減るとどうなるでしょうか。
肌のボリュームが減り、ハリがなくなってしまいます。 また、年をとると重力の影響を受けやすくなります。 本来正常であるはずの脂肪が、重力で少しずつ垂れてくるのです。 ほうれい線がある方たちは、様々な理由はありますが、目の下とほうれい線の間にある脂肪が、下に垂れ始め、ほうれい線の上部に脂肪が乗っかることで、ほうれい線が深く見えてしまうという現象が起こります。
脂肪による老化現象
脂肪が垂れて、シワに悩まれているのであれば、シワを直接解決することも大切ですが、根本的に、シワの原因となった脂肪を無くすことも大切です。
このように、皮膚の下のトラブルについては、化粧品でのケアではなく、施術が必要です。 脂肪が垂れすぎている部分は、脂肪を無くすべきで、元々あるべき部分に脂肪がない場合は、違う方法での対応します。
目の下に脂肪を再配置する手術も、本来必要な部分に脂肪がない場合は、脂肪の位置を再配置して元に戻すという概念です。 これが負担に感じる方には、 フィラーでその部分にボリュームを作って、顔の形を元に合わせる手術をします。 深い層にある脂肪と、外側にある脂肪層の両方が大切で、そのようなボリュームを補ってくれる役割をするのが、フィラー施術です。
人はどちらかというと、欠点に先に目が行ってしまう傾向があります。 気になる欠点を1つ解決しても、また別の欠点に目が行ってしまうという現象が起きます。
これまで施術をしながら、このような状況を多く見てきたのですが、
「院長先生、前は気にならなかったのに、施術をしてから他の部分がさらに気になるようになって…。」
という方が多いです。
ほくろやシミが多い方が、ほくろのみを取った場合、顔に残っているシミが急に目立って見えてしまうのです。
治療する時は、このような現象についても、必ず一緒に考慮しなければなりません。
これらを理解したうえで、全体を見て施術を決めた方が、顔がより自然になります。 こういう施術は皮膚科専門医と十分に相談したうえで内容を決めましょう。
SMAS層とは?
SMAS層は、とてもユニークな筋膜形態で、顔の広範囲に広がっています。 フェイスリフトやつり上げ施術をするとき、このSMAS層が非常に重要です。 糸リフトやレーザーをしたり、 リフトアップをするときの全てのターゲットとなる層がSMAS層で、この部分にうまくアプローチできると、より効果を得られます。
ウルセラ施術は、集中超音波治療という施術で、メスを使わない施術の中で、最も代表的なものです。 ウルセラで治療すると、狙った深さのSMAS層を刺激するため、顔全体がリフトアップさせてくれます。
老化抑制には、まず、どの層にどんな問題があるのかを把握することが最も重要です。 もし、皮下組織も下がっていて、SMAS層にも問題がある場合には、SMAS層だけ解決したからといって、 リフトアップできる訳ではありません。
顔の脂肪があるべき部分に脂肪がなく、ボリュームが少ない場合には、スキンブースターやフィラー、脂肪移植など、様々な方法で全体的に引き締めるたり、ボトックス施術を通じて、問題のある筋肉部分を矯正することも大事です。
骨の老化
最後は、骨についてです。 年をとっても、骨は変わらないと考えている方は多いでしょう。 しかし、骨も年齢と共に、徐々にボリュームが減少し、形も少しずつ変化していきます。 骨が変化するということは、老化現象の中で、私たちが最もコントロールしにくい部分です。 この老化現象の解決方法としては、減ってしまったボリュームを埋める施術することです。
まとめ
皮膚から脂肪、筋肉、骨まで、各部分で起きる老化には、各部分に合った多様な解決方法があります。 施術を受ける際、施術の効果や原理がとても複雑で理解が難しく、たくさん悩むと思います。 自分がどんな部分が気になるのかはそれぞれ違い、それを解決する方法もやはり様々です。 そのような部分を1つ1つ相談しながら、正確に診断をしてみることも重要なことだと思います。 皆さんが、気になっている部分を解決しようと、無理やり何かするのではなく、予防できる方法で最大限の努力をし、化粧品などのスキンケアで解決できない場合は、施術のような方法に頼るのも1つの手段ではないかと考えます。
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
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