美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”日焼け、超簡単応急ケア方法!”について解説します。
「日焼け」の定義と病変過程
日焼けの応急処置方法①‐クーリング(Cooling)
日焼けの応急処置方法②‐クーリングコスメ
応急処置の後にも痛みが悪化した場合?
日焼け予防方法①‐日焼け止め(SPF・PA指数、メイクのコツ)
日焼け予防方法②‐UPF指数
日光皮膚炎予防方法③‐紫外線指数チェック
夏が近づいてきて、だんだんと肌の露出が増えるとともに、紫外線を浴びる量も増えていきます。
いくら外出前に日焼け止めを塗っても、どうしても日焼けしてしまうときってありますよね。
今回は、日焼けをしてしまった際の、正しい処置方法について解説します。
日焼けをしたときは、初期の対応が非常に重要なため、一緒に学んでいきましょう☻
日焼けの正しいケア方法を知ろう!
夏が近づくにつれて、外でバーベキューをしたり、海に行ったり、太陽に当たることが増え、肌が焼けて、日焼け(sunburn)する方、多いですよね。
今回は、日焼けの症状と、治療方法を解説します。
「日焼け」の定義と肌の変化過程

日焼けは、紫外線のUVA・UVBの中でも、UVBの方が強く、大部分はUVBによるものだといえるでしょう。
紫外線が肌に入ると、細胞内の核で、遺伝子変異が発生し、遺伝子の損傷が起きます。 遺伝子損傷が起きると、体ではまず、損傷を復旧しようとしますが、この時、1つずつ復旧していくか、損傷部分をなくして新しいものを作るか、この方法のうち、時間が短縮できる方法が選ばれます。
大量の紫外線を浴びて、遺伝子損傷が発生した際、復旧する過程で、なくした方がいいという判断になると、信号が送られ、細胞自滅死(apoptosis)過程に移ります。
この過程では、細胞自ら、死を選択します。
つまり、細胞が機能しなくなるということです。

細胞が損傷すると、細胞からいろいろな炎症物質が分泌されます。
炎症物質によって、生じるのが血管の拡張反応です。
血管が拡張すると、その部分に赤みや、ほてり、かゆみや、ひりつきの症状まで出てきます。
さらに繰り返されると、皮膚表面にある痛覚をもつ受容体が敏感になり、痛みもひどくなります。 炎症で、痛みの悪化が繰り返されて起きるのが、日焼けの症状です。
日焼けの応急処置方法①‐クーリング(Cooling)
日焼けが発症したとき、最も大事なのがクーリング、冷やすことです。
タオルやハンカチ、ティッシュなどを水に濡らして絞ったものを、肌に乗せて冷やしてあげるだけで、日焼けを少し緩和することができます。
なるべく早めに、肌の温度を下げることが重要で、ひりつきやほてりが強い場合は、クーリングだけでも十分鎮静することができます。
ただ、冷蔵庫で凍らせたタオルを、すぐに肌に当てる方がいますが、これは絶対にしてはいけません。 温度が低すぎるものを、肌に直接当てると、むしろ肌が過度にリバウンド現象を見せることがあります。
そのため、冷やす温度は、室温もしくはそれより少し冷たい程度が丁度いいでしょう。
また、皮膚が損傷すると、皮膚表面の血管が拡張されて、水分損失度が高くなります。
クーリングに加え、水をたくさん飲むのも良いでしょう。
日焼けの応急処置方法②‐クーリングコスメ
化粧品には、クーリング化粧品というものがあります。
塗るとひんやりとする化粧品がクーリング化粧品です。
化粧品内の、エタノールや気化剤成分により、肌の温度を下げてくれるため、日焼け初期には役に立ちます。 しかし、クーリングを繰り返すと、肌の多くの水分が飛んでいくため、肌が乾燥してしまうことがあります。
日焼け初期の応急措置としての用途としては効果的ですが、繰り返し使うと、肌に悪い方向に作用する可能性もあります。
使用後は必ず、保湿してあげることが大切です。

通常、皮膚のバリアが損傷した時は、セラミドのような成分が入っているクリームや、アジアティック酸・アジアチコシド・マデカシン酸・マデカッソシド、センテラアジアティカなど、広く知られている再生成分が入った製品を使用します。
また、ナイアシンアミドやパンテノールのような成分が入っているものを、併用することもおすすめです。
そして、アロエ成分も鎮静作用があるため、皮膚の炎症反応を抑制してくれます。
応急処置の後にも痛みが悪化した場合?

日焼けの症状がひどすぎる場合があります。 先述した応急処置を行っても、肌が赤みやひりつきが取れず、痛みが続く場合は、病院に行きましょう。 なぜなら、炎症を初期に抑えられたかどうかで、肌の損傷度にかなりの差が出ます。 痛みがひどくて、ひりつきが治まらない場合は、消炎剤を服用して、痛みを抑えた方がいいでしょう。
肌が赤くなったり、敏感になったりしたときは、局所ステロイド剤を使用してでも、素早く炎症を抑えることがとても重要な部分です。 初期にうまく処置できなかった場合、炎症がひどくなり、この状態が続くと、色素沈着や、様々な肌ダメージが発生するため、素早く対処してあげましょう。
日焼け予防方法①‐日焼け止め(SPF・PA指数、メイクのコツ)

紫外線指数は7・8月に最も高く、紫外線による肌の損傷も増えるため、日焼け止めをしっかり使うことが大切です。
日焼け止めを使用する際は、SPF値とPA値が最も高いものを使いましょう。
SPF:UVBに対する遮断指数
PA:UVAに対する遮断指数
通常、SPF50またはSPF50+、PA+++、PA++++の製品がおすすめです。 日焼け止めを使用する時、多くの方が、推奨量の4分の1しか使えていません。 屋外生活が多い方は、日焼け止めを二度塗りすることで、少しでも推奨量に近い量を使うようにしましょう。
そして、汗をかいたり、水に入った場合、いくらウォータープルーフだとしても、一度水に入ると、日焼け止めが落ちている可能性があるため、塗り直しをしないといけません。
メイクの上から塗り直す場合は、クッションファンデーションやスティック状の日焼け止め等を駆使しながら、塗り直しをしましょう。

日焼け予防方法②‐UPF指数
日焼け止め、体全体まで塗るのは難しいですよね。 野外生活をする時は、直接物理的な方法で遮断することが重要です。 日傘、帽子、サングラスをかけたり、長袖、アームカバー、長ズボンを履いたり、プールや海水浴場ではラッシュガードで紫外線対策するのもいいでしょう。 最近は、服で紫外線を遮断でき、紫外線を遮断する指数であるUPF(UltraVioletProtectionFactor)が表記してあります。

UPF20と表記してある場合は、紫外線を20分の1に減らすという意味です。
つまり、95%の紫外線をカットしてくれることになります。
UPF表記のない服でも、基本的に紫外線はブロックできますが、夏服は、綿素材の薄いものが多く、その場合、遮断指数が少し低くなってしまいます。
外出時間が長く、紫外線をたくさん浴びるような時は、UPF表記のある服を着用しましょう。
日光皮膚炎予防方法③‐紫外線指数チェック

紫外線指数は、太陽の高度が、最も高い南中高度で、紫外線UVBに関する指数を数値化したものです。
<紫外線指数>
0~2:低い
3~5:普通
6~7:高い
8~10:非常に高い
11以上:危険
このように区別されているのですが、数値では全て覚えにくいので、緑色から紫色までの色で、区別できるようになっています。 緑色→黄色→オレンジ色→赤色→紫色のように、人々が危険を認知をできるように、分けられています。
紫外線指数がかなり高い日に外出する際は、少しでも紫外線をブロックできるように、服装等に少し気を遣ってみてください☻
まとめ

日焼けは誰にでも起こりうるものです。
外出して、太陽にたくさん当たったなと感じた日は、肌の損傷が生じないように、しっかりケアしてください。
もし、外出後、肌に赤みや、少し熱を持ったような感覚があり、室内に入っても赤みが消えない場合、日焼けの前兆症状です。
このような症状が出たときは、素早く肌を冷やし、保湿してあげましょう。 なにより重要なことは、紫外線から肌を守ることなので、その日の紫外線指数を確認し、日焼け止めをしっかり塗って、物理的に紫外線を遮断してください。
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
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