美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”タバコが皮膚に与える影響”についての解説します。
皮膚老化&たるみ
色素性・感染性疾患
傷の再生低下
皮膚疾患の悪化
脱毛促進
喫煙者の方は必見!
タバコがどんな影響を肌にもたらすのか。
喫煙は体内の臓器だけでなく、肌にも大きな影響を及ぼします。
美肌を目指すにはまず、タバコをやめることから始めなければいけません。
どれだけスキンケアを頑張っても、その改善をタバコが邪魔してしまうのです。
具体的にどんな影響があるのか、ぜひ最後まで記事を読んでみてください。
タバコが肌に及ぼす影響
今日はタバコが体にどんな影響を及ぼすか、明確にまとめてお伝えします。
皮膚老化&たるみ
まず、肌の老化です。
早期老化とともに皮膚のたるみが目立ってきます。 タバコを吸うと、タバコの中の多くの酸化成分が全身に運ばれます。
体内の臓器だけでなく、皮膚にも確実に影響を及ぼすのです。
写真は、喫煙者と非喫煙者の双子を比較したものです。
喫煙者の方が、はるかに皮膚の老化が進んでいるということが確認できます。 中でも、目や口の周辺のシワが、特に深刻化する傾向を見せました。 それだけでなく、ゴルゴ線と呼ばれる目の下の溝部分も深くなり、目の下の皮膚が垂れて、くぼむ症状と、クマの症状も深刻化させています。
これが、タバコが及ぼす皮膚への影響です。
唇の周辺には、口を丸く作るための筋肉が1つあります。 喫煙歴が長いと、その筋肉が運動し続け、筋肉の収縮が繰り返されるため、唇の上に縦ジワがたくさんできてしまいます。
年を取るにつれて、コラーゲンの生成速度が落ち、分解する酵素は増えるため、コラーゲンが減少するのですが、タバコを吸うことで、このコラーゲンを分解する酵素を刺激するため、さらにコラーゲンが減っていきます。 真皮のコラーゲンだけでなく、エラスチンなどの水分を保持してくれる、様々な成分全体が減り、皮膚のボリュームやハリが減り、肌のたるみが進行するため、かなり重要な部分です。
色素性・感染性疾患
2つ目は、色素性疾患です。 喫煙の有無だけでなく、PM2.5の問題に関する研究も多く報告されています。 タバコもPM2.5と同様に、皮膚を刺激し、メラニン細胞の活動を増加させ、様々な問題を引き起こし、シミや色素性疾患を、さらに悪化させることが多いです。
そして、ウイルスに感染した皮膚が、タバコによって活性度が高まってしまいます。 そのため、多方面から考えたとき、 多様な色素性病変が生じたり、感染性疾患を引き起こす点も、問題として取り上げられることがあります。
喫煙者は当然、タバコによって肌へ大きな影響を受けますが、間接喫煙の場合も、影響を受けてしまいます。
喫煙者からの煙を吸ってしまった場合も、肌の老化やいろんな問題を起こすことがあるということを忘れないでください。
そして、タバコは指に挟んで吸いますよね。 長い間、指に挟んでタバコを吸っていると、指への色素沈着が起き、黄色くなる方がたまにいます。 このような部分も、タバコによる色素性病変の影響を受けます。
タバコの量や、長い喫煙習慣が、色々なところに影響を与える可能性があるのです。
傷の再生低下
3番目は傷に関する部分です。
大きな手術をすると「タバコを吸わないでください」という注意がありますよね。 タバコを禁止する理由の1つは、タバコの煙の中にある成分が、血管を収縮させる働きをするからです。 傷を負った際、早く回復するには、栄養分の摂取はもちろん、その栄養分をうまく循環もさせることも必要です。 そして、傷ができたとき、周辺の角質細胞が傷口を覆って、回復してくれるのですが、タバコを吸うと、これを遅らせてしまいます。 タバコの煙の中にある成分によって血管が収縮によって、角質細胞が移動が遅くなるため、傷を覆うのも遅れ、傷の回復速度も遅くなります。 そのため、小さな傷でも、喫煙歴の長い人は、非喫煙者に比べて、傷跡や色素沈着の可能性が高まるのです。
皮膚疾患の悪化
既存の様々な皮膚疾患を、さらに悪化させるという影響もあります。
その中で、最も代表的な疾患の1つがニキビです。 タバコを吸うと、体が酸化状態になるため、皮脂の酸化状態が高まり、角栓だけでなく、炎症性病変も多く引き起こすことがあると報告されています。
次に、化膿性汗腺炎というものがあります。
化膿性汗腺炎は、脇や股、女性の胸の下部分や、お尻の方にかなり大きな膿、まさに炎症性病変が生じ、膿が放出され、また生じるというのを繰り返し、内側にある部分が後に繊維性物質に変わり、膿みが溜まり続けるものです。
これを悪化させる大きな要因がタバコなため、どのような治療をしても、タバコをやめなければ治療不可能なレベルで、タバコの重要性が高い疾患に分類されます。
しかし、タバコが肌の症状をよくしてくれる疾患もあります。 それが酒さ皮膚炎です。
酒さ皮膚炎は顔が赤みを帯び、炎症が起きる敏感肌の1つですが、この症状が良くなる理由は、タバコを吸っている間に、血管に収縮作用が生じるためです。 顔が赤くなる、ほてり、ヒリヒリする、敏感になる、炎症反応が生じるなどの問題点において、タバコを吸って血管が収縮することにより、これらの酒さ皮膚炎の症状が改善されます。 問題は、タバコをやめた際、血管は慢性的に収縮していたため、ある症状が起こったとき、「血管をもう少し拡張させなければならない、もっとたくさん作らないと!」という信号を送り続けるようになります。 そのため、タバコをやめると、かえってリバウンド反応を起こし、症状が悪化してしまいます。 酒さ皮膚炎の方に、タバコを吸えというわけではありません。 瞬間的には症状は治まるかもしれませんが、その期間が長くなればなるほど、やめた時に来るその苦痛は、言葉では言い表せないほど大きいため、タバコを早くやめて治療に集中することが非常に重要です。
脱毛促進
タバコは、脱毛症状を引き起こす原因にもなります。 喫煙そのものが、脱毛をさらに促進する刺激剤になのです。
タバコの煙の成分が、血管を収縮させるため、循環が悪くなり、栄養補給も悪くなり、抜け毛のある方は、抜け毛が進行します。 若白髪は、遺伝的な要因もありますが、タバコを吸う人と吸わない人を比較すると、喫煙者の方が白髪になる確率が高いと多く報告されています。
まとめ
皆さんが、今回紹介した内容を熟知して、1人でも多くの方が禁煙するための動機づけになればと思います。 肌悩みが多い喫煙者の方には、スキンケアなどよりも、禁煙を最重要目標に考えることをおすすめします。
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
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