今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”お酒が及ぼす肌への影響”について、4つのトピックに分けて解説します。
アルコールと肝臓
飲みすぎると肌色が暗くなる?
二日酔い解消ドリンクの効果
お酒を飲んだ翌日の肌ケア法
お酒も好きだけど、美肌も保ちたい!という方は、ぜひ最後まで読んでみてください☻
お酒が及ぼす肌への影響
お酒を飲んだ翌日、肌がカサカサしたり、頭痛がしたりお腹の調子が悪くなったりしたことのある方、いらっしゃると思います。
飲んでいるときは楽しいお酒、肌や体にはどんな影響があるのでしょうか。
アルコールと肝臓
お酒を飲むと、まず胃や小腸でアルコールが吸収されます。
吸収されたアルコールが血液の流れによって、最初に到達する臓器が肝です。
肝臓は、私たちの体に良くない成分を全て代謝してくれるため、普段飲んでいる薬から始まり、様々な成分を解毒する働きをします。 そのため、飲みすぎると肝臓に負担がかかり、負担が続くと肝炎、肝硬変、肝臓がんを引き起こす可能性があります。
胃粘膜や小腸でアルコールが吸収され、すぐに血液中のアルコールの濃度が高まり、血液を通して最初に達する臓器は肝臓です。
肝臓にはアルコールを分解するアルコール脱水素酵素という酵素があります。
これにより、アルコールはアセトアルデヒドという頭痛や吐き気を催す原因となる有害成分に分解され、さらにこのアセトアルデヒドも肝臓内のアルデヒド脱水素酵素という酵素によって酢酸に分解されます。
酢酸に分解されると、最終的に二酸化炭素や水となって体外へ排出されます。 飲み過ぎると、アルコールはまず肝臓に影響を与えながら、肝臓内のアルコール脱水素酵素という酵素をすぐに消耗してしまいます。
そうすると、肝臓で分解できるアルコール量より、入ってくる量が多くなるため、アルコールの停滞現象が生じ、分解されないままアルコールの状態で血液に流れることになり、血中アルコール濃度が高くなるのです。
血中アルコール濃度が高くなると、最も影響を受けるのが脳です。 酔っ払うということは、脳に影響を及ぼし、ちょっとした判断力が落ち、気分も変化します。
このようなアセトアルデヒドによる症状が生じる中で、続けてお酒を飲み続けると、脳にさらなる影響を及ぼし、一時は症状が少し和らいだように感じるかもしれませんが、結局は同じことの繰り返しになり、 より多くのアセトアルデヒドが生成されてしまいます。
迎え酒は絶対に禁止です!!
飲みすぎると肌色が暗くなる?
お酒を飲むとアセトアルデヒドが生成され、このアセトアルデヒドは強力な酸化反応を引き起こす要因になりえます。
そのため、体に残っていると、角質細胞の中にあるメラニン色素を酸化させて肌の色が暗くなってしまいます。
アセトアルデヒドを分解する成分の1つであるグルタチオンは、アセトアルデヒドを分解するために消耗されるため、結果的にグルタチオンレベルも当然下がってしまいます。
アルコールは利尿を抑えるホルモン、バソプレッシンの分泌を妨げるため排尿の回数が増えます。
体内にあるアルコールを素早く排出するために、バソプレッシンの分泌が減り、結果的に排尿の回数が増えるということです。 お酒1杯分のアルコールを外に排出するには、10倍以上の水分が必要です。 お酒をたくさん飲んだ次の日の朝、水分を欲する理由は、私たちの体にある水分量が減り、体が脱水状態になっているため!
体内の水分量が減少する環境が続くと、肌がくすみ、かさついて見えるようになります。
頭痛がしたり、胸がむかむかしたりという症状があります。頭痛は、アセトアルデヒドの影響で血管が拡張され、頭の中の血流量が増加することにより多く発生します。 これは皮膚の表面にある血管の血流量が増えて顔が赤く見える現象が生まれるのと同じことです。 お酒を飲んだ翌日に顔が赤くなるのも、このアセトアルデヒドの影響です。 アセトアルデヒドが増加したとき、これらを素早く分解してくれるのが抗酸化剤です。
二日酔いドリンクの効果
アルコール脱水素酵素、アセトアルデヒド脱水素酵素が働くとき、必要なのが補酵素です。 NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの酸化型)の補因子がNADH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの還元型)に変わる過程で必要なNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)はとても重要な補酵素! ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドという補酵素が、体にエネルギーを作り出す重要な要因になります。 この時必要なのがニコチン酸アミドという成分です。 ニコチン酸アミドはビタミンB3で、B3はエネルギーを作り出すのに重要な要素で、一連の過程がスムーズに行われます。
飲みすぎた翌日に二日酔い解消ドリンクを飲む理由の1つは、多くの糖が含まれており、疲労解消成分だけでなく、ニコチン酸アミドといった成分も入っているためです。
糖が分解される過程で、いろいろなエネルギーを作るATP(アデノシン三リン酸)が生成されます。 細胞がエネルギーを作るときに必要なATP(アデノシン三リン酸)が出る代謝過程で重要な酵素の1つがビタミンB3です。
ニコチン酸アミド以外にもナイアシンアミドなどのビタミンB3の成分が必要だということです。
次の日にお酒が残っていたり、二日酔いがある場合に、二日酔い解消ドリンクを飲むと良いとされる理由の1つの理由でもあります。
お酒を飲んだ翌日の肌ケア法
1.水をたくさん飲むこと
水分摂取により代謝が円滑になり、アルコールを素早く排出するため
2.抗酸化剤の服用 ビタミンCやビタミンE、グルタチオンなどの抗酸化剤を服用! 3.ビタミンBのある肉類摂取 多様なビタミンB3が入っているので酵素活性化を助けて、代謝をスムーズにしてくれます。 4.コーヒーより糖が含まれている飲料で代謝促進 カフェインも利尿作用をもたらすため、水分をより多く奪われる恐れがある要因の1つ。 そのため、カフェインを摂取するよりは、エネルギーを作り出してくれる糖を摂取し、エネルギー代謝でスムーズにアルコールを分解させ、素早く体から排出するようにしなければなりません。
お酒が及ぼす肌への影響とケア法をお伝えしましたが、原理を理解してお酒を飲めば、肌への影響は減らすことができます。
飲み過ぎは健康に有害です。
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
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