美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”副作用の心配無用!レチノールの使い方”について解説します。
レチノールとは?
レチノールは少しずつ使おう
レチノール濃度を段階的に上げよう
刺激緩和成分と一緒に使おう
できるだけ夜に使用しよう
美肌に効果的な、万能成分、”レチノール”をご存じですか?
レチノールは、肌のターンオーバーを速めて、色々な肌トラブルの改善に役立ってくれます。
しかし、効果が高い分、少し肌に刺激的な成分でもあります。
今回は、レチノールをどのように使えば、美肌作りに効果的なのか、学んでいきましょう☻
副作用の心配のないレチノールの使い方
医師からも人気の高い成分である”レチノール”。
レチノールを含むレチノイド系は、ニキビを改善する目的の医薬品として開発されました。
レチノイド系の、最も活性化された形がレチノイン酸です。
ただ、レチノイド酸は、肌への刺激が非常に強く、様々なトラブルを引き起こす可能性があり、誰でも気軽に使用できるものではないという短所があります。
この刺激の強いレチノイド酸を、誰でも簡単に使えるように開発されたのが”レチノール”です。
レチノールとは?
活性化の順番としては、レチノールがレチナールとなり、最も活性化された形態がレチノイン酸です。
レチノールは、レチノイン酸より刺激が少ないため、肌への刺激を減らして化粧品として使うことができます。
傷ができた時、傷の再生速度を速めるには、角質細胞が早く分化し、崩れた肌バリアを素早く回復させる機能が、円滑に行われなければなりません。
しかし、この機能は、年齢とともに低下します。 真皮と表皮の間にある真皮表皮境界部は、密度が細かく形成された方がいいのですが、年を取るにつれて密度が粗くなり、細胞同士の摩擦範囲が減ることで、結局は細胞間の信号伝達機能が低下して、老化症状が発生してしまいます。
レチノイド、レチノール成分は、このような問題を解決する役割をしてくれます。 肌の角質細胞の生成や、分化がしやすいように、絶えず刺激を与え、表皮の密度を高めつつ、肌を強く、丈夫に、外部の刺激に、肌が適応できるようにしてくれる成分です。
レチノイドが開発された時のポイントは”ニキビ”でした。
ニキビが出来やすい人たちは、角質細胞の分化がかなり崩れています。 なぜなら、炎症が繰り返し起こったり、うまく分化できずに異常形が発生した際に詰まり、問題が多く生じるからです。
レチノールは、ターンオーバーを早めて、新しい細胞を作り続け、傷の再生や回復を助けてくれるため、ニキビも改善してくれます。 そのため、ニキビだけでなく、毛穴、角質、炎症、色素沈着など、あらゆる肌トラブルを解決できるということです。
レチノールは少しずつ使おう
レチノールを含む、レチノイド系を使用する時の注意事項として、初めて使う際は、量を使いすぎてはいけません。
レチノールは、肌の角質細胞のターンオーバーを速めてくれるのですが、肌の細胞がその速さにうまく適応できません。
肌は、レチノールを使う前のターンオーバーの速度に慣れているため、最初は適応するまでに時間がかかってしまうのです。
肌が適用するまでに時間がかかるため、使用初期には、ヒリヒリしたり、赤くなったりする問題が生じるなど、肌バリアが弱まる症状が出ることがあります。
通常、このような症状は、レチノール→レチナール→レチノイン酸の順で深刻化します。 そのため、医薬品として処方を受けていた原料であるレチノイン酸を使用すると、かなりひどい症状が発生するのです。
レチノールを使うときは、肌のためにも、最初は少量ずつ使いながら、徐々に肌を慣らして、量を増やしていく方法で使用しましょう。
レチノール濃度を段階的に上げよう
レチノールは濃度が高く、含量が多いと、もちろん効果も高まります。 ところが、その分、様々な副作用的な部分が、たくさん出てくる可能性もあります。 これを減らすためにも、含量が少ないものから、徐々に肌に適応させて、使い続けることが非常に重要な部分です。
刺激緩和成分と一緒に使おう
最初は刺激が生じてしまうと説明しましたが、この刺激を少しでも緩和してくれる成分があります。
レチノールを使うときは、一緒に使うと良いでしょう。 最も代表的なのが、セラミド、コレステロール、脂肪酸のような肌バリアの構成成分です。 特に、肌が敏感な方は、レチノールを使う場合、このような成分が入っている製品と一緒に使うといいでしょう。
もう1つおすすめの成分として、”シカ”成分も、大切だと考えます。 以前、再生クリームについての記事で”シカ”の説明をしました。
再生クリームの成分は、肌バリアを丈夫にしながら、肌の傷を一早く回復させる重要な成分です。
以前、紹介した記事はこちら!
”シカ”は、センテラアジアティカ(Centella asiatica)の略語で、ツボクサのことです。 最近は、ツボクサの直接な抽出物ではなくても、その中に入っている、最も重要な4つのメイン原料、アジアティック酸・アジアチコシド・マデカシン酸・マデカッソシド成分が入っていれば、傷の再生速度を速めてくれます。
そのため、レチノールを初めて使用したときに起こり得る、肌への刺激も軽減することができます。
できるだけ夜に使用しよう
レチノイド系は、不安定な構造なため、日光を受けた時に少し不安定になります。 そのため、光過敏性に変わる可能性もあり、成分が壊れる可能性もあります。 最近は、成分を安定化して、昼間でも使えるようにしたものがあるようですが、夜に使う方が安心できると思います。
使用時に、刺激の危険度を減らすことができるいくつかの方法を平行すれば、レチノールの刺激を心配せずに、どなたでもお使いいただけると思います。
それでも刺激を感じるという方は、レチノールを1~2日休んで、十分に保湿と再生をして、再び使い始めるという使い方をしましょう。 これを繰り返すことで、徐々に肌がレチノールに適応し、日常的に使えるようになると思います。
レチノールは美肌に万能な成分!
レチノールは、肌の問題点を全て解決できてしまうほど、良い成分です。 ニキビも改善し、皮脂も引き締め、毛穴も減り、肌のキメも細かくなり、シワも改善されます。 唯一の欠点として、赤くなったり敏感になったり、痛くなったりする敏感肌になっている場合のみ注意が必要です。
このような問題点をカバーするためには、保湿剤や再生成分が一緒に入っている製品を使ういいでしょう。 また、レチノールを使用する時は、あまり欲を出しすぎず、即効性を求めるのではなく、長い目で見て、使用を継続して、肌の健康を高めることに集中すると、健康的な肌つくりの役に立つのではないかと思います。
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
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