美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”LEDマスクって何?”についての解説します。
光のスペクトル?
LEDマスクの効果、価格に値するんですか?
LEDマスク、効果がないってこと?
フィラーした顔に使ってもいい?
美白化粧品と一緒に使ってはいけない?
ほくろ除去した後に使ってもいい?
レッドライトを使えばシミの副作用を防げる?
LEDマスク、独特のスキンケア方式と高価な商品、ユニークなデザインで、一時、美容業界に大きなブームを巻き起こしました。
しかし、誇大広告として、多くの有名企業が摘発され、LEDマスクの効果に疑問を持ち始めた方が多くなったようです。
たかが光で数多くの美容効果が得られるの?と思う反面、効果のない美容機器を堂々と高価で売ることができるのか?という様々な疑問が浮かんできますが、今回はこの疑問点をしっかりと解決していきます!
LEDマスクって一体何?
LEDマスクとは、LED光を利用した美容機器です。
光を理解するには、まず、光のスペクトルを理解する必要があります。
光のスペクトル?
上画像を基準に、右側の赤色を越える範囲が赤外線、左側の紫色を越える範囲が紫外線と分けられます。
紫外線は肌にダメージを与える強力な光の波長ですが、可視光線~赤外線はかなり弱い波長帯です。
LEDマスクは、紫外線と赤外線の中間範囲である、可視光線範囲を主に利用しています。 可視光線について、簡単に説明します。 ブルーライト(青)
比較的紫外線より 波長帯:380~500nm 効果:殺菌効果 ニキビ菌など菌を殺菌してくれる効果があります。 紫外線に近い領域なため、長く露出するとシミの悪化、眼球やけどなどの副作用の可能性も。 レッドライト(赤色)
可視光線領域 波長帯:600~630nm 効果:肌の再生促進 波長が長く、細胞の中のミトコンドリアに触れます。 ミトコンドリアを活性化させると、エネルギーを発散して細胞再生に役立ち、傷の治癒などに最適です。 無色(赤色)
近赤外線領域 波長帯:700~1300nm 効果:熱による老廃物の分泌促進、血流循環の増加、細胞活性度の促進 本来、近赤外線は色がありません。 ただ、レッドライトの領域と近いため、レッドライトと共に使用する場合が多いです。
レッドライトと共に使うと、肌の再生を促しながら、老廃物を輩出し、結構をよくする役割を果たします。
光の波長帯によってそれぞれ肌に良い効果をもたらすなんて、魔法のようですよね…! 実際に効果があって、皮膚科でも治療の補助療法として使っているようです。
LEDマスク製品の中で、ピンク色が出るものがあります。 これは、ブルーライトとレッドライトを合わせたものですが、ブルーライトは紫外線に近いため、副作用が強いです。 シミを悪化させ、目に刺激を与えて視力を低下させる可能性があります。 そのため、LEDマスクは必ず、メーカーさんが提供する説明書に記載した時間を守って使用しましょう。
LEDマスクの効果、価格に値するの?
LEDマスク、劇的に変化を感じられるほどの効果はないでしょう。 効果が良いのであれば、とっくに全ての病院で、治療目的に使われていたと思います。
病院でLEDが使われるのは、治療の補助療法として、再生と鎮静が目的の場合です。
また、LEDマスクは美容機器、病院で使用するLEDは医療機器なため、ものすごい差があります。 医療用LED機器は光が強く、目が開けにくいレベルです。 しかし、家庭用の美容機器は、さまざまな副作用を最小限に抑えるために、光を弱めて発売されています。
LEDマスクは医療機器ではなく美容機器であるため、ニキビが改善したりシワが改善したという表現が使えません。
にもかかわらず、LEDマスクの効果の表記が誇張され、数多くの有名メーカーの製品が大挙摘発されてしまいました。
LEDマスク、効果がないってこと?
結論としては、効果がないわけではありません。 副作用が起きるということは、逆に効果もあると考えられます。
ただ、私たちが期待していたほどではないということです。 簡単にイメージするとこのようになります。
医療用LED治療=施術、医薬品の服用
美容用LEDマスク=化粧品、栄養剤
LEDマスクで、肌を改善するというよりは、現在の肌の状態を維持するという概念で、使用するならば、非常に有効な方法だと思います。
長期間適正用量を守って地道に使用すれば、効果ははっきりと得られます。
フィラーした顔に使ってもいい?
使っても問題ありません。 LEDライトがフィラーに影響を与えるとなると、日光のために家の外にも出てはいけないということになります。 そんなに心配はいりません!
美白化粧品と一緒に使ってはいけない?
美白機能性化粧品とは関係なく、LEDマスクは基本的に、肌に何もつけていない状態で行うのがベストです。
塗布した化粧品成分によって、光の反射や散乱が生じ、効能が低下することがあります。
また、美白や栄養クリームに主に含まれているビタミンA、ビタミンCは光に弱く、酸化しやすいため、LEDライトを長く当てると、変色することがあります。
色素沈着する可能性は極めて少ないですが、様々な原因によりLEDマスクの効果も失い、化粧品が酸化して肌に悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。
ほくろ除去した後に使ってもいい?
ほくろを取った際、肌に傷ができるのですが、傷を再生させようと、LEDマスクを使う方がかなりいます。 しかし、傷ができると、皮膚の再生に関わるメラニン細胞は、活性化された状態になります。 その状態で、あまりにも強い刺激(光の刺激)が入ると、かえって色素沈着が引き起こすことがあります。 そのため、ほくろを取った後は、ある程度、かさぶたが無くなってから使用するのがおすすめです。
レッドライトを使えばシミの副作用を防げる?
シミの原因は多様です。
どんな小さな刺激でも、繰り返されるとシミは悪化し、可視光線は刺激の要因になり得ます。 可視光線が強く長く照射されると、色素沈着が生じることもあるのです。
特にシミがある方たちは、ない方に比べて光に敏感に反応しやすいです。
レッドライトは刺激を与えていないように見えても、光そのものが、メラニン細胞を刺激する要因になります。 そのため、シミのある方はLEDマスクの使用は注意が必要です。
メーカーの説明書をしっかり読んで、正しく使いましょう。
まとめ
一世を風靡した、LEDマスクについて、様々な疑問について解説してみました。
LEDマスクは、正しい使い方で長期間使えば、効果は得られるでしょう。
今回の記事が、みなさんの疑問へ参考になっていれば幸いです☻
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