美容大国で知られる韓国内で、チャンネル登録者数12万人を超える韓国の皮膚科専門医キム・ホンソク先生。
今回は、キム・ホンソク先生の人気動画の1つ、”季節の変わり目 水分充満、保湿成分”についての解説です。
7つのトピックにまとめて、乾燥対策について解説します。
乾燥の原因
マイクロバイオームとは?
乾燥対策成分1.セラミド・コレステロール・脂肪酸
乾燥対策成分2.密閉成分
乾燥対策成分3.かゆみ緩和成分
乾燥対策成分4.プレバイオティクス成分
季節の変わり目の乾燥対策
季節の変わり目の乾燥しやすい時期には、普段のスキンケアを見直して、乾燥が深刻化する前に対策を行いましょう。
その方法について詳しく説明していきます。
季節の変わり目の乾燥対策
季節が秋に変わると、朝、昼、そして夕方の気温差が大きくなってきます。
この季節には非常に肌が乾燥しやすいです。
実際に多くの方がこの時期に来院して、肌の乾燥とかゆみを多く訴えられます。
乾燥の原因
通常、肌が乾燥しているというのは、顔や体がつっぱるような感覚だけがあり、特に症状がないことがほとんどです。
しかし、肌の乾燥が少しずつ深刻化すると、顔や体に角質がたくさん溜まるため、かゆみを感じようになります。
この段階からさらに1段階深刻化すると、このような乾燥肌の症状よりも深刻な乾燥性皮膚炎を発症してしまいます。
肌の乾燥に伴い、肌のバリア機能も低下していきます。
乾燥性皮膚炎は、肌のバリア機能が低下して微生物や埃など細かな物質が入り込むことで肌を刺激し、かゆみなど様々な免疫反応が起きる症状のことを言います。
このような症状が出たらみなさんどうしますか。
痒みを我慢できず、掻いてしまいますよね。
掻くことによって、さらに肌のバリアを傷つけ、細胞の損傷と神経への刺激が合わさってかゆみは極大化されます。
その結果、さらなる炎症を引き起こすようになり、乾燥しすぎると乾燥性皮膚炎のように肌がひび割れし、粘液が出る症状まで進んでしまいます。
普段使用する保湿剤にあまり気を使わず、特に特別な肌管理をせずに過ごしていると、突然かゆみが出始めるなど、乾燥によって様々な症状が出る場合が多いです。
季節の変わり目の乾燥した環境で、普段行っているスキンケアをそのまま続けると、皮膚が乾燥に適応できず、症状がひどくなる場合があります。
かゆみは、私たちの体に異常が起きていることを知らせる信号のようなものです。
肌のバリア機能が崩れ、外部の様々な物質が肌内部に侵入しやすくなると、様々な炎症反応を引き起こすようになります。
皮膚表面には多くの常在菌が存在しますが、この菌は外部に存在する様々な悪い病原菌から肌を守る役割をするだけでなく、皮膚の免疫バランスを維持し続け、私たちの体の免疫システムを構成する上で非常に重要な役割を果たしています。
ところが、肌のバリアが壊れると、外部の悪い病原菌が肌内部に侵入しやすくなり、そこから生じる炎症反応、そしてさらにひどい皮膚炎を引き起こしてしまいます。
肌に悪い影響を及ぼす菌の中で一番多いのが黄色ブドウ球菌です。
これは病原菌に分類されます。
アトピー性皮膚炎など様々な要因により肌のバリアが損傷している人の皮膚が、まさにそのような病原菌のせいでただれてしまい、黄色い膿のようなできものができるのです。
マイクロバイオームとは?
肌には、マイクロバイオーム(ヒトと共生する微生物の総体)が存在します。
お肌の免疫バランスを一定に保つためには、常に体の常在菌を維持できる環境が必要になります。
このマイクロバイオームが持っている環境を維持することも肌の健康に重要なポイントです。
そこで保湿は、肌バリアを回復させ、症状が出た際に緩和させるだけでなく、二次感染を予防し、すべての乾燥性皮膚炎の症状を緩和させる重要な役割を果たしてくれるのです。
それではどのような製品を使えばいいのでしょうか?
乾燥対策成分1.セラミド・コレステロール・脂肪酸
セラミド、コレステロール、脂肪酸は肌のバリアを形成する構成成分です。
これらは、正常な皮脂を形成し、肌バリアを丈夫にしてくれるとても重要な成分です。
乾燥対策成分2.密閉成分
保湿をより強化する密閉成分が必要です。
時期によっては、基本的な保湿剤を毎日使用していても乾燥を感じることがあるでしょう。
そういう場合は保湿剤を重ね塗りするのもいいですが、もう少し密閉力の強い保湿剤を使うこともおすすめです。
1番多く使われる成分として、ワセリン、ミネラルオイルやホホバオイル、スクワランが挙げられます。
ワセリンとミネラルオイルは、古くから保湿剤に使われていた成分の1つです。
しかし、この成分は多すぎるとテクスチャーに問題が生じます。
とてもべたべたして重いテクスチャーなため、通常は保湿剤に少し入れることで、質感を高め、水分の膜を形成させて、水分を肌の中に閉じ込める用途で使用します。
スクワラン、ホホバオイルは、体から分泌される皮脂に構成が似ている成分です。
特にスクワランは皮脂に似ているというより、元々皮脂に含まれているスクワレンという成分を飽和状態にしたもののことです。
ホホバオイルも皮脂そのものに近い成分なので、肌に負担が少なく、肌なじみが非常に良いことが特徴です。
基本的に保湿剤を使用するときは、保湿剤成分の中に密閉力の高い成分が含まれているものを使うことをおすすめします。
乾燥対策成分3.かゆみ緩和成分
肌の温度を下げる方法と炎症を緩和する方法により、肌の神経の敏感度を下げ、かゆみを和らげる成分が入っていることが重要です。
乾燥対策成分4.プレバイオティクス成分
マイクロバイオームは肌の表面にいる正常な常在菌です。
この菌を、どれだけ正常にバランス良く保つかが最も重要なポイントです。
こうした微生物がうまく活動できる環境を作ったらどうか、という考えから生まれたのがまさにプレバイオティクスの概念です。
菌それ自体はプロバイオティクスと言います。
菌が生存するために必要な様々な栄養素、つまり、プロバイオティクスのエサとなるのがプレバイオティクスです。
マイクロバイオームの環境を正常に整えてあげることで、黄色ブドウ球菌のような有害菌による肌トラブルの発生を抑制してくれます。
保湿剤の成分を調べるときにはプレバイオティクスに注目するのもいい方法です。
チコリーの根っこ、キクイモにイヌリンという成分が入っていますが、イヌリンは私たちの体で分解できません。
そしてこのイヌリンはプロバイオティクスのエサであるプレバイオティクスの代表的な成分となっています。
また植物を原材料とするキシリトール、ラムノース、グルコマンナンもよく使用されます。
それだけでなく、フラクトオリゴ糖もプレバイオティクスとしてよく使われており、この成分は肌にあるマイクロバイオームの生態系を正常化させるので、使用すると相乗効果を得られます。
季節の変わり目の乾燥対策
気温が涼しくなるにつれて、肌が乾燥して肌のバリア機能が低下した方がとても多いと思います。
そんな肌を保護しようと過度なスキンケアをするよりも、1つのスキンケアを徹底してやることが重要です。
◎スキンケア選びに大切な成分◎
☑セラミド・コレステロール・脂肪酸
☑ワセリン・ミネラルオイル・ホホバオイル
☑メントール・ペパーミント・キシリトール
☑プレバイオティクス成分
皮膚科専門医キム・ホンソク先生の
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